札幌版次世代住宅基準から岩手の住宅の断熱レベルを考える

札幌市は独自に札幌版次世代住宅基準という断熱レベル(外皮平均熱還流率UA値W/㎡・K)を4段階に設定しています。

最高等級のプラチナ UA値 = 0.18以下

その下のゴールド  UA値 =0.20以下

またその下がシルバーUA値 =0.28以下

またその下は・・・省略してもいいかと(笑

そしてすべての等級に求めている隙間相当面積C値=0.5 (㎠/㎡)以下となっています。

この札幌版次世代基準が最初に登場したのが10年と少し前。この基準を知った時は小躍りするくらい嬉しかった記憶がありますね。当時はUA値ではなくQ値だったのですが、最高等級でQ値=0.5以下でしたから。お国の基準からはかけ離れ過ぎてるけど、それがまた良かったわけです。だって札幌市という公的機関が「札幌市ではこれだけの断熱性能を推奨しますよ。」と目安を与えてくれたのですから。

札幌市と岩手県北や内陸部なら寒さはほとんど変わりません。となれば、岩手県で高断熱住宅を建てる際同じような断熱レベルで考えてよいということになります。

 これからの住宅は将来を考えたらこれくらいの断熱レベルは必要ですよ。

と伝えたとしても、お国の基準しか目安がないと、

 そこまで断熱レベルは高くなくても・・・

と考えても不思議ではなかったところにこの札幌市の断熱基準です。
断熱推しの当社にとって嬉しくないわけがありませんよね(笑

そして今年からいよいよお国の断熱等級に上位等級が加わります。
最高の7等級のUA値は札幌版ゴールドと同じUA値 = 0.2以下 というもの。

その断熱等級にした場合の暖房費削減額を試算したものが北海道住宅新聞さんの記事に載っていました。

高断熱住宅の暖房費削減効果

削減額は灯油(100円/L)換算です。

灯油100円/Lは安い。我が家は107円ですから。

灯油100円/L換算でこうなら、効率の下がる冬のヒートポンプ暖房なら・・
機種にも因るでしょうが・・暖房費削減効果はもう少し大きくなるかもしれませんね。

暖房費削減の肝は、断熱レベルを高く設定する。

これが最優先!だと言っても言い過ぎではないように思います。

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