岩手の高断熱住宅での体感温度と床面温度、室温設定の違い

先週末の見学会へのご来場ありがとうございました。
ここからが高断熱の体感しどころな時期なので、室内空気の暖かさではなく、身体が感じる暖かさを体感していただけたら嬉しいですね。

太陽光発電のある家の画像

暖かさの質を考える

暖かいって、27℃を示す温度計を見るから暖かくなるわけではありませんよね。あくまで自分の体感で暖かいか寒いかを決めています。私もそうですが、

今日は寒いよね、今で何℃なの?

何か暑すぎない? 今何℃なの?

てな感じではないでしょうか。温度は後からの付けたしでしかありません。その結果、自分の住まいでの暖房時の設定温度が26℃だったり24℃だったりしているわけです。

高断熱を基本に体感温度を高める温水床暖房

見学会場での室温はほぼ20℃前後を推移していました。室温20℃というと、私なら春秋用パジャマだとちょっと寒いと感じる温度帯です。床面からの輻射熱を感じてもらえたらとの狙いだったのですが、短時間ではあるけれど寒いとは感じなかった筈です。我が家の場合、アメリカの冷暖房用の極太ダクトで送風速はかなり緩く、送風口に手を当ててやっとわかる送風感なのに、それでも室内では対流が起こっているわけです。

高断熱住宅は体感重視で考える

30年前なら、

Low-Eガラスも要らない、トリプルガラスなんか贅沢品

と言われたものです。それが15年ほど前になると、

断熱が良い良いって言ったって、いくらも変わらないでしょ。今の家ならみんな暖かいでしょ。

と。ここら辺で断熱はやっと認知されてきてはいますが、言うほどの違いはない。
とまで進歩したのです。

それがここ最近では、

断熱レベルは高ければ良いのはわかる。でも・・

という風にやっとこの30年で、高断熱住宅は冬も暖かいってのは、やっと周知されてきたと思います。これもHEATG3の発表から、お国の断熱等級に断熱等級6、断熱等級7が登場したお陰ですよね。

岩手花巻高断熱の家 (1)の画像

快適さと省エネ性を左右する体感温度

それでは、エアコン暖房と温水床暖房をUa値2.3の場合で比較してみたいと思います。条件は国交省のモデルプラン120㎡相当。サッシの取付後の窓周囲も含めた窓全体の断熱性能Uwinstalled値0.85で同等とします。

温水床暖房の場合、体感温度20℃にするためには、

床暖房床表面温度は、26.5℃になります。
※会場での温水循環温度は27℃

逆に、エアコン暖房で送風による室内空気の対流速度(0.25m/S)w考慮すると、

エアコンの室温設定を23℃にしなければならないことになります、
床暖房の場合に比べて室温3℃高いわけです。それだけ暖房エネルギーが必要になります。

エアコンの対流速度の理想は、0.2m/s以下が理想のようですから、もしエアコン暖房で暖房風速0.2以下にするためには、より断熱性能を上げることで風速を低下させることが可能になります、よく床暖房でなくても暖かいとか話ありますけど、私が伝えたいのは暖かいだけの話ではないんですね、暖房の質の話なのだけど・・・ね(笑

てなことで、断熱性能と暖房と、体感温度の話でした。

体感温度が上がれば、冬の朝方に目覚めた時からモチベーションも上がるはず。

岩手花巻高断熱の家 (2)の画像

加えて、季節ごとにニッチをお気に入りでディスプレイしたなら、爆上がりかもしれません笑

最後に、こちらの家も。

これからの時期、当社の精鋭チームにも厳しい寒さが増していきます。今日は氷点下スタートでしたが日中はぐんぐん気温が上がり10℃超えましたからね。フレーミング日和な一日に感謝ですね。

そしてフレーミングは、ちょっと暗くなってしまったようですが無事終了とのこと。
トラブルにもめげず今日も一日お疲れさまでした!

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