今日明日と予約制見学会を開催している住宅。
吹き抜け2階にある6つのfixが一つになったコンビネーション窓を眺めていて、
なんかいいんだよなあ。と。
単なる親バカではあるけど、
これって、この窓の何がそう感じさせるんだろうか・・
・・・・
六つの窓ガラスのコンビネーションの配分?
全体のサイズは変えずに、両サイドの巾サイズを1/3ほど狭めてその分真ん中の巾を拡げてみても良さそう。
でもそれは窓の形状であってそれとはまた違うような・・
サッシフレームの見付け巾?
フレーム巾が半分位の極太な格子用ガラス枠はあるけど、ガラス面を仕切るフレームとしては華奢に見えてしまいそうだし・・
それとも、
陽射しの当たる角度だろうか?・・
だとしても、国産サッシでこういう見え方を感じた記憶はないし。
陽射し? 明かり? この優しいというか柔らかな見え方は、もしかしてサッシ枠の陰影かも?
とふと思ったので早速サッシサンプルを改めて確認してみることにしたのです。
すると・・・
これがドイツサッシのフレームです。
上部が斜めに勾配があって横と縦の角部分はしっかりとした丸み形状になっています。
方や、国産のサッシは・・・
直角的なサッシフレーム構成です。
この写真の陰影は天井からの照明によるものですが、自然光でも同じことが言えるのではないか。
ヨーロッパのサッシフレームに丸みがあるのは、この窓の見え方を意識的に狙ってのことではないだろうか。つまんない小さなことかもしれないけど、振り返ってみたら以前輸入していた木製サッシも丸みがあったっけ。材料的にも加工的にもコストはかかるだろう丸み加工してあったのです。
考えてみたらヨーロッパのサッシフレームの形状デザインて、2タイプ位は選べるようになっていますからね。それだけサッシフレームがつくる見え方も当たり前のように意識しているのかもしれませんね。
以前投稿しました、
住宅の室内窓枠に丸みを持たせると・・・
と同じことが言えるのではないかと。
サッシフレームが持つ丸みがもしそうだとすると、ヨーロッパの人たちのこだわりって・・
すげえもんだな!
って思ってしまいます。
これは私の感覚での推測でしかありません、ですが、遠からずのような気もします。
仮に外れていたところで、結果、窓が美しく見えるならそれでいいわけですから(笑
それにしても何十年とサッシを観て窓を探求してきたつもりでも、まさかこんなことにも気付けていなかったなんてね。ほんと笑えます。
見学会にお越しになられる方は、そんな窓の優しい表情にも気にかけてもらえたらうれしいですね。
さて、
新築工事現場の住宅では、新たな窓表現も進行中です。
きっと、
未だ気づけてない、拾えてない、
サッシや窓のポイントって、まだまだ隠れているんだろうなあ。。
何気ないその探求心凄いです!
ずっと近くにいながら、チャームポイントに気付けなかっただけの野暮なオッサンですよ。
国産サッシは、網戸が室内側に付くので、そのフレームが角角していると思っていましたが、ガラス部分のフレームも角角だったんですね。
ドイツサッシの方が、網戸も外に付いていて、開閉時の虫の侵入気にしなくていいので◎だと思います。ドイツの人なら、光の陰影までこだわっているかもしれませんね。『心地よい』という言葉が特別の響きを持っていました。
窓一つに、性能も機能もそれに視覚にも、心地よいを追求されているとしたら・・・
住宅屋ってまだまだ未熟だなって思えてしまいますね。