今日は岩手県滝沢市で進行中の新築住宅現場にて。
試験施工の仕上がり確認を。
視覚的な窓の奥行、折り返し部の仕上げ、窓の見え方・・
窓の見え方については足場外してから再度チェックしたいところです。
試験的であっても、新たに何かを試みようとすると、クリアしなければならないことがいくつも起きてくるもので。
例えば、
①新たな部材サイズが必要だべ。
→ せっかくならこの新しいタイプを使ってみたいのですが・・
→ それ、いいね、
→ このAタイプとBタイプ、エア便でサンプル取り寄せてみたのですが、どちらがいいですか?
→ おそらくBタイプの方が窓の表情としては優しくなると思うんだけど。どうかな?
→ わかりました。
ではBタイプで手配します。海上、エアとどちらにしますか?
→ 試験分だから少量でいいよね。だったら飛行機便の方が早いでしょ。
それに今海上だと混乱してて到着予定読みにくいし。
それに実際扱ってみて施工が予想以上に手間かかるようだったら変更もあり得るわけだからさ。
→ 少量輸入単価UP+エア便(飛行機便)コストで割高になりますけど・・
→ しょうがねえべなあ。開発費って割高になることはあっても割安になることはないがらさ。
②新たな部材が必要で適切な材料は何か?
→ 汎用性のあるものをと考えたけど、いくつか試験してみて扱いが悪かったし、手間ばかりかかったしね。
→ 両面粘着性のあるシート状であればいいのだけど・・
→ それで取り寄せてみたサンプルがこれです。
片面が全面粘着でもう片面が半分片面なので折り返した際に扱いやすいのではないかと。
→ それも輸入か。。国産にはそういうのないんだねえ。。
そっかあ、でも先ずはそれでやってみてから判断するべ。
③万一の際、この部分がストレスがかかるとすれば、素材を変えた方がいいのでは?
→ これならいけそうなので、サンプル取り寄せてみます。
素材・形状から目的に敵いそうです。
→これ、ちょっと高いけど、一部使いだからそうコストアップにならないかな。これいいね。
素材や部材選定だけでも紆余曲折なのに、施工面になると昨年からもっとすったもんだです(笑
第1回試験施工後会議
・現場で実際やってみて、あれは手間かかります。今回一窓だからいいですけど、もしこれからああいうやり方で行くなら俺たちが大変すよ。作業工数かなり増えるので、できれば可能な限り工場でやってもらった方が・・
→ 工場と現場の作業配分を変えてみることに。
第2回試験施工後会議
・あの工場での納まりでは、室内側からの施工時に難易度高くなり手間がかかってしょうがない。
→ なら工場サイドでの施工素材を変えてみるしかないよね。
→ 工場サイド加工素材を粘着系シートに変えてみることに。
第3回試験施工後会議
・工場加工でのシートの納め位置をこうしてくれたら、現場での気密施工はほぼ完璧なると思います。この位置で納めるところまでを工場でお願いします。
とかが、簡単に今春までの流れだったかな。
実際はもっとありますけど。
それにイレギュラーなケースにも出くわしたりもするわけで、そんなケースも一つずつクリアし、今に至ります。
工事現場で仕上がり眺め、
2年前の閃きから、一挙に二つをクリアできるかもしれないところまでやっとたどり着けたかもなあ。
2年て長いかもしれないけど、ゴールが見えないと「こりゃ大変だわ!」と思てしまうのに、、
ゴールが見えると、不思議ですね。なんかそんな感情があったことさえ思い起こせなくなるのですから。
今回のプロジェクト中に落ちてきた第二の閃き。
そのスペック案が若手3人チームから今週上がってくる予定です。
これが加わると、ほぼ理想形が見えてくるはず。
彼らの創るこれからの窓のカタチ、楽しみにしたいですね。
若手育ってますね~!
頼もしいほどですよ。
断熱だけでなく、窓の外壁からの引っ込み具合、サッシ枠の見え方まで全てが、性能向上の要素なんですね。さりげなく、それでいて素晴らしい、見ていてワクワクします。
ありがとうございます!
そう言って頂けるとこれからのスタッフ皆の励みになります。