昨日、断熱やサッシ関連のプロ4名の方々とのmt。現状でのすり合わせ会みたいな場です。
ドイツのように、窓周囲ヒートブリッジ(ψinstall)対策を日本で公的に認めてもらう方法はないかということなのですが、結論、現状ではその方法は見つかっていません。
高断熱サッシとして認めてもらうアプローチ
現状の日本国内における窓周囲ヒートブリッジ対策を認めてもらうとしたら・・・
現状の課題
ドイツでは窓の取付け部分の熱橋(ψinstall)が計算され、外張り断熱層を樹脂サッシ枠まで覆う施工方法が標準化されているが、日本ではこの熱橋対策効果が公的評価体系に組み込まれていない。
サッシはサッシ、壁は壁、であり、そこに施工方法と抱き合わせての評価方法がない。

これがサッシだけの断熱性能試験風景。
現状のしくみの中でできるとすれば、あくまでサッシとして試験結果で認定を受ける。
その後自己適合宣言で試験体と同じ形で出荷する。
この問題点:
➀サッシ枠外側を覆う断熱とセットで試験を行う
サッシ枠の断熱性が上がる分しか反映されず、肝心のサッシ外側にある線状熱損失ψinstall対策効果は反映されない。これだと公的に認められる意味は著しく小さなものになる。
➁サッシ枠に断熱を貼り付けての出荷
現場で施工する外張り断熱層を連続させサッシ枠まで覆うことに意味がある。もし、この形で認定受けたとしても、逆に手間が増えコストアップになるし、性能低下リスクも大きくなる。
となれば・・・
Ibecか、けんけんしかないかあ、となった。
けんけんとは建築研究所の略。
Ibecとは建築環境・省エネルギー機構
まったくと言ってご縁のない建築研究所なる組織について気になったので、
改めてAIさんに訊いてみると・・
建築研究所は日本の断熱性能政策において非常に重要な役割を担っています。以下にその位置づけを詳しく説明します。
建築研究所の位置づけと役割
- 法的位置づけ
- 国土交通省所管の独立行政法人
- 建築・住宅分野における国の技術政策を支える研究機関
- 住宅・建築物の省エネルギー基準の技術的根拠を提供する公的機関
- 断熱性能に関する主要機能
- 省エネルギー基準の技術的裏付けとなる研究開発
- 断熱・気密性能の評価方法の開発・検証
- 熱橋(ヒートブリッジ)を含む建物外皮の熱損失計算手法の研究
- エネルギー消費性能計算プログラムの開発・管理
- 政策立案への関与
- 国の住宅・建築物の省エネルギー基準策定の技術的支援
- 省エネ基準適合性判定のための技術的基準の整備
- 新たな断熱技術の評価手法開発と基準への反映
- 研究開発分野
- 外皮の断熱性能評価法に関する研究
- 熱橋部分の熱貫流率計算方法の開発
- 窓、サッシなどの開口部の熱性能評価手法の研究
- 断熱材料の長期性能評価
- 国際標準化における役割
- ISO等の国際規格策定への参画
- 海外基準との整合性検討
- 日本の気候条件に適した断熱基準の研究
ψinstall対策の公的認証を求める際の建築研究所の重要性
建築研究所は窓周囲のヒートブリッジ(ψinstall)対策の公的認証を実現するための最も重要なステークホルダーの一つです。以下の点から建築研究所へのアプローチが効果的です:
- 技術的検証のパートナー
- 共同研究の実施による科学的検証
- 実測とシミュレーションの両面からの効果検証
- 基準策定プロセスへの影響力
- 省エネルギー基準改定への技術的インプット
- 外皮平均熱貫流率(UA値)計算手法への反映
- 既存の評価法改定への貢献
- 現行の「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報」などの改定提案
- 線熱貫流率を考慮した熱損失計算方法の拡充
建築研究所との連携を通じて、ψinstallの評価方法と対策技術の有効性を科学的に実証し、それを将来の基準改定に反映させる道筋を作ることが、公的認証獲得への最も効果的なアプローチの一つと言えます。
IBECはどうか、
IBECは断熱性能の評価と認証において重要な役割を果たしています。以下にIBECの位置づけと機能について詳しく説明します。
IBECの位置づけと役割
- 組織の概要
- 一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(Institute for Building Environment and Energy Conservation)
- 省エネルギー建築の普及促進を目的とした公益性の高い機関
- 建築物の省エネルギー性能評価・認証の中核的実施機関
- 断熱性能に関する主要機能
- 住宅・建築物の省エネルギー性能評価・認証
- 省エネ適合性判定機関としての役割
- BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の評価・認証
- ZEH・ZEB関連の技術評価と認証
- 標準化・技術開発における役割
- 断熱材や窓などの建材の性能評価方法の標準化
- 省エネ基準適合のための計算プログラムの開発・普及
- 省エネ関連の技術基準や解説書の作成
- 人材育成と普及啓発
- 断熱・省エネ技術の専門家育成(評価員講習等)
- セミナー・シンポジウム等による技術普及
- 省エネ建築の設計・施工ガイドラインの作成
ψinstall対策の公的認証におけるIBECの重要性
IBECは窓周囲のヒートブリッジ(ψinstall)対策の公的認証を実現するための重要なパートナーとなりえます:
- 認証制度への組み込み
- 既存の省エネ性能評価制度へのψinstall評価の組み込み提案
- BELS等の表示制度における評価項目としての追加可能性
- 評価手法の標準化
- ψinstall評価のための標準的計算手法の開発協力
- 評価ソフトウェアへの実装支援
- 業界への普及戦略
- 技術講習会やセミナーを通じた啓発
- 設計者・施工者向けガイドラインの作成
- 具体的アプローチ方法
- IBECの技術委員会等への提案・参画
- モデルケースとしての実証事業の共同実施
- 「省エネ基準解説書」等への反映提案
IBECと建築研究所は密接に連携しており、建築研究所が技術的根拠を提供し、IBECがその評価手法を実務レベルで標準化・普及させるという補完的な関係にあります。ψinstall対策の公的認証を目指す場合、両機関への並行したアプローチが効果的でしょう。
特に、IBECの既存評価制度(BELS等)における加点項目としてψinstall対策を位置づけることができれば、公的認証への道が開ける可能性があります。
というような結果に。
決定権者は建築研究所なんでしょうね。
何やら、田舎の工務店にはハードルどころか、絶壁を見上げるような気分になってしまったのですよ(笑
最後に、
先月の建材展で視界に入った懐かしいものを一つ。
昭和中期の方で、田舎育ちの方ならわかるかもしれません。これは楕円にして給湯でお湯を注ぐ現代版だからゆったり入れそう。私が子どもの頃から20歳頃までのお風呂は、この狭い方の径位でまん丸だったかな。そこに上から薪をくべる鉄管が入ってるものだから、大人だったら膝抱えて入るサイズだった。
そしていつも水を張っておかないと壊れる。うっかり水を抜きっ放しにしてよく怒られたもの(笑
記憶のある一番最初の風呂は外風呂で屋根がかかっているだけ。
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外風呂のままだけど、屋根に+壁ができて昇格。床はコンクリートにすのこ
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ステンレスの風呂は嫌だったので、新品に取り換える度に桧の風呂を希望し続けたのですが・・・ついに作っている桶屋さん廃業で買うこと叶わず、ステンレス浴槽に。と同時に増築して内風呂へと近代化。
冬寒かっただろうに・・
と思うも、今の生活が良すぎて記憶も薄れてしまってるかもしれません。
でも、もう一度浸かってみたいお風呂です(笑
もはやない我が葛巻の昔のお家にありました!
田舎レベルは同じような感じだからでしょうか