2026年、フレーミング始め。「寒くない窓の平屋」を建てるという選択

岩手県紫波郡矢巾町で平屋の一日フレーミングの画像

新年には、不思議と「初」がつく言葉が増える。
初荷、初仕事、初売り、書き初め。
仕事の世界では「仕事始め」という言い方もある。

じゃあ、今日のこの現場は何と呼べばいいのだろう。

2026年 初フレーミング?
あるいは、フレーミング始め?

そんなことを考えながら、今日は一日、
岩手県紫波郡矢巾町での平屋住宅のフレーミングを眺めた。

岩手らしい雪景色の中で、形が組み上がっていく一日

今朝の現場は、肌には痛い-7℃で始まった。
雪は多くないが、空気は容赦なく締め付けてくる。

床合板の上に、外周壁、間仕切り壁へと進み、-
壁パネルの「面」が「立体」へと徐々に形を見せる。

フレーミングという工程は、
家づくりの中でも、いちばん“家らしさ”が立ち上がる瞬間だ。
何十年と見ていても飽きる気がしない。

図面の中にあった平屋が、
今日一日で、目の前の風景になる日だから。

「寒くない窓」で叶える「寒くない平屋」

寒くない窓。
そして、平屋住宅。

平屋は、構造的にも、動線的にも、
そして温熱的にも、きちんとつくればとても合理的だ。

ただし、条件がある。

それは、
「窓で失敗しないこと」。

どんなに断熱材を厚くしても、
どんなに気密を高めても、
窓まわりが寒ければ、暮らしは寒く感じる。

だからこそ、この家では、
窓そのものの性能だけでなく、
どう取り付けるか”まで含めて、寒くない窓を考えている。

フレーミングの段階で、すでに決まっていること

「窓の性能は、完成してから決まる」

そう思われがちだが、実は違う。

本当に大切なのは、
フレーミングの時点で、何を前提にしているか。

・窓の位置
・柱との関係
・断熱ラインの通し方
・外張り断熱との連続性

これらは、すべて今日の段階で方向性が決まっている。

だから、今日のフレーミングは、
ただ壁を組む作業ではない。

「寒くない暮らし」を組んでいる一日でもある。

現場の奥隣にあった、もう一つの“答え”

足場に上がり、彼らの作業を追うも、ふと視線が奪われる。
現場の奥隣に、私の記憶を遡る家がある。

岩手県紫波郡矢巾町で平屋の一日フレーミングの画像

築30年近いとは思えない外観。
そして、はっきりと分かる窓の存在感。

アメリカから直輸入していた窓デザインの画像

アルミクラッド木製サッシ。
ダブルハング窓。
ボウウィンドウ。

かつて、アメリカから直輸入していた頃の住宅だ。

時代を超えて残る「窓の思想」

この家を見て、改めて思う。

窓は、流行ではなく思想でつくられる。

30年近く前の家なのに、
窓に古さを感じない。

それは、
・木製サッシをベースにしていること
・ガラス格子が木製であること

・外部はアルミで保護されていること
・開閉方式が合理的であること
・当時日本になかったLow-Eガラス

そして何より、
「窓を家の主役として扱っている」ことが理由だ。

ボウウィンドウは、単なる装飾ではない。
光を取り込み、視線を外へ逃がし、
室内に“居場所”をつくる。

寒さに対する考え方は、昔も今も変わらない

30年前のアメリカサッシの家と、
2026年のドイツサッシの平屋。

時代も場所も違うが、
共通していることがある。

それは、
「窓を妥協しない」という
姿勢に魅せられたのかもしれない。

寒さを感じさせないのは、窓と断熱の関係性。

これは、昔も今も変わらない。

2026年の「フレーミング始め」に思うこと

今日のフレーミングが、
何十年後、どう見えるかは分からない。

でも、ひとつだけ言えることがある。

寒くない窓を本気で考えた家は、古くならない。

性能は数字で語れる。
でも、暮らしの快適さは、数字だけでは語れない。

現場で家を組み上げられる作業と、
隣の30年選手の家を見ながら、
そんなことを考えた一日。

フレーミングは、始まりでしかない

今日は、フレーミング始め。
家づくりの、ほんのスタートラインだ。

ここから、
断熱が入り、
窓が据わり、
外張りが連続し、
ようやく「寒くない窓の平屋」が完成する。

でも、そのすべての前提は、
今日、もう始まっている。

2026年。
寒さを我慢しない家づくりは、
もう、当たり前になっていい。

寒くない窓から、暮らしを考える

家は、完成写真よりも、
こうした途中の姿に、本質がある。

壁が立ちあがり
窓の位置が決まり、
断熱の思想が仕込まれる。

寒くない窓を目指すということは、
暮らしの質を、最初から決めること。

それらを実際に落とし込む彼らのエネルギーに
いつも感謝!だ。

そんなことを改めて実感した、
2026年のフレーミング始めだった。