今日の家づくり教室は、夏の住宅の暑さ対策でした。
ほんとうに今日は暑くて暑くて・・・
屋外に居ると溶けそうです・・;
そんな中でのご参加ありがとうございました^^
今日はこんなに暑かったのですから、
家づくりで考える住宅の暑さ対策の一部を紹介しますね。

当社事務所の外周の屋根、外壁などの温度状況です。
屋根面の温度はおおむね60℃ちょっと、屋根面の一部が・・・
白い外壁の陽射しの反射の熱の影響を受けて75℃ほどまで上昇しています。
外壁を見ると、白い外壁はおおむね43℃ほどなのに、
茶色のレンガタイルは55℃まで温度は高くなっています。
これは色によっての反射率に因る温度の違いです。
今日は盛岡の最高気温は33℃だったでしょうか。
住宅内の室温26℃だとして外気温との温度差は7℃、
ところが陽射しの当たる外壁面と室温の温度差となると、
17℃~29℃の温度差にまでなってしまい、
外気温との温度差の数倍にもなります。
東西南北の外壁面がすべてこのようになるわけではないですが、
夏に限って言えばお天気の良い日は、
陽射しの占めるウェイトをかなり高くなることがわかります。
そして、外壁よりずっと断熱の弱くなる窓はどうなるかと言うと、
室内側から見て窓ガラス面でおおむね43℃。
こうなると、夏に家の中に高温のパネルヒーターを置いているのと変わりませんよね。
住宅内にパネルヒータ―を置きながら、必死で冷房している構図って・・・
窓が結露するのが分かっているのに冬の暖房時の空気の乾燥を避けるため
何台もの加湿器をひたすら運転しているのと同じ感じがしませんか?^^;
これを知らないために、
冷暖房に相反するものに一生懸命労力とお金を使っていたことになります。
私の場合は陽射しとの付き合い方を海外で知ることができたのは幸運だったかもしれません。
例えば海外なら・・・
日除け用のロールシャッターを当たり前のように見ることができます。
シャッターのない家や建物を探すのが困難なほどかもしれません。
今日はここで標準的に見ることのできるロールシャッターではなく、
これまでに私が見た古い建物のシャッターを紹介しますね。

当社のフォールディング窓のように折り畳める日除けシャッターです。
ぺっこわかりにくいかもしれないので、

この写真だと分かりやすいですよね。
このタイプの仕掛けは私のお気に入りなんですけど、
もし現在でも扱われているなら輸入したいくらいなのですが、
新しい家では見たことがないので販売されてないのではないかと。

これも渋い!
ですよね(笑
こういう古い建物が建てられた昔から、
ヨーロッパの人たちにとって、日よけを考えるのは当たり前なことなんだと思われます。

圧巻の日除けオーニング。
家づくり教室ではLow-ガラスとの付き合い方などもお伝えしましたが、
夏対策のポイントは、
①冬は陽射しを採り込み夏は陽射しをできるだけ外側で遮る。
②陽射しで高温になる屋根・外壁の熱射を遮り排出する。
③冷気を上手に活用する。
しっかり断熱を上げた上で、
春夏秋冬、陽射しと付き合うしくみをつくる、
のが求めるべき住宅の暑さ対策になるのではないかと思います。
ですが、妄想的理想の暑さ対策は、

私の中では、これなんですよー(笑
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