断熱仕様とQ値の誤解

短い夏休みが終わり今日から再び業務開始。
どこからどこまでが休みだったのか感覚ありませんが、
フリーで休日に仕事するのと、業務としてやるのとでは
やはり自由さの違いでしょうか、負担度は違うものですね。
自由な仕事時間も貴重なものだと感じたこの夏休みでした。

それでは本題に。今日は最近気付いたことについて。

日本では、断熱性能を表す単位として、熱損失係数Q値がある。
家づくりで暖かい家を建てたいと願い、勉強した人なら
次世代省エネルギー基準という公的な目安があり、
地域毎にQ値が設定されてされていることまでは知っている。

住宅会社各社も断熱構造を示し、Q値=1.6W/㎡Kとか表示。
「そうかあ、この断熱構造だとこのQ値かあ!」

ここまでが知っていれば、かなりの家づくり通。

ところが、ここからが誰でも誤解している領域に突入してしまいます。

注文設計による希望通りの間取りをつくり同じ断熱構造にする。
「これで自分の家のQ値は同じQ=1.6だ!」
そう思ってしまう。これが誤解。
ブレを見込んだ「以内」なら正しいのかもしれない。

これは床面積当たりに置き換えたあくまで係数。
建築価格に置き換え簡単に言うと、坪単価・㎡単価と同じ。
家全体の総熱損失量を床面積単位にしただけ。
坪単価表示ほど酷いバラつきにはなりませんけどね^^;

同じ断熱構造で同じ床面積でも外壁面積が多かったり、
断熱性の弱い部分である窓面積の比率が大きければ
Q値は高くなってしまいますので要注意。

断熱性能Q値を高いレベルで求め目標設定するなら
ある程度間取りが固まった時点で必ずQ値すべき。

床面積当たりの係数なのだから、
坪当たりQ値でもおかしくないんですね^^;

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