手仕事な岩手の家づくり

今日の現場。
テラスに貼った鉄平石の目地処理の真っ最中。
一目地一目地なぞる手しごと。

 

どんなに建築材が機械化された中でつくられようが、
所詮現場では手しごとである。
這いつくばったり、背伸びしたり、筋でも違えそうな姿勢をとってみたり。
作業進行にしたがって見えなくなってしまう断熱や形状を支えるものすべてが、
その手先に、想いと目的を伝えながらの手しごと。

この時家の中では施主の奥様もまた
タイルのサンプルを一つ一つ壁に当てては、
どれにしようか、、、と丁寧に悩んでいた。
この作業だって手しごと。

家づくりは直接手をかけようがかけまいが手しごとなのだ。
と私はそう思っている。

汚れながら汗をかきながら家を磨きあげてゆく。
そうすると、
見ていいだけじゃない、何か別なものが漂いだす。
この感覚って、五感が動き出すっていうのか・・・そんな感じ。

 

素敵な暮らしに、さりげなくくつろぎを与えるために、
もう一手間、手しごとがあるのではないか、そんな気をおこさせる。

 

今までたくさんの家をみてきたけれど、
奇をてらうだけの家はすごいとは思うが何かもの足りないものを感じた。
作品?ていうか、そこに人の暮らしを想像できないっていうのかな。
うまく言えないんだけど。。

家族のあこがれが自然体でなじむ家、
そして、見えないところの手仕事が家族の暮らしを守り続ける家、
それが理想。

 

帰り際、このお家がふっと微笑んでくれたような・・・

そんな気がしたのを錯覚だとは思いたくない、ですね。

そう言えば、今思い出してしまったことが、、、

家人が先日の朝出がけに、友だちに言われたとかで、

  家のイメージからして、もっと小洒落た人(私のこと)かと思っていた・・・
  大工さんだったの?

  だって(笑)

ははははは、、、 誰?そんなこと言った友だちって?

ばかやろお!

家はキムタクがつくってんじゃねえ、職人がつくってんだ!!
(なぜかこのときは柳場ちゃん風)

友だちによく教えとけ。

とはタンカ切ってみたものの、その後車ん中で、
つい小洒落たかっこした自分を想像してしまい・・・
吹きだして笑えた。

とこまではよかったんだけど、なぜかそのあと・・・
確かに、キムタクにはかなわねえべな、、、
とぺっこ気分落ちぎみだったかな^^;

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