昨夜、いつもの焼き鳥屋。
40年と使い込まれたカウンターに座る。
何も言わずに、ホッピーセットが目の前に届くまでに30秒。
それをジョッキにきっかり注ぎ込み、先ずは一杯。
ごく、ごく、ごく、喉越し3回と決まっている。
この心地よさは、今日一日の終了を告げているかのようだ。
それから、ガサツにカットされた裏紙の注文用紙に、
ボールペンを右手で弄び、
今日は何にすんべえかなあ。
壁にかかった煙が浸み込んだ木札のメニューを眺める。
先ずはこれは外せない、メカブ。
次に外せないのが、ウラナン、丸ナン、タン各二本に、、、
やはりここは海のもので、イカ二つだべ。
と、ここで気付く。
結局、いつもの注文と変わらないオレ。。
こうなることはわかっている、それなのにメニューを選ぶ振りをする。
こんな振りする自分が情けなくなる。
焼き鳥は概ね一本70円。
イカもそう。サラダだって100円。
一人1000円といくつかのコインをポケットに入れてりゃ、充分な晩酌セット。
座ったのは炭火の焼き台の前。
味覚を刺激され、マスターのウンチクで聴覚と脳に刺激を受ける、
やぐど、たなぐ、はっちゃげる、かます、などの方言も心地いい。
まさに特等席。
ただ・・・ 反面、食欲を煽りすぎる危険なエリでもある。
焼き台を埋め尽くす串焼きたち。
それらにうっすらと焦げが落ち、汁がテカり出した時、
食欲は最高潮!
と、ここで私の視界をくすぐる串が数本。
白い玉3個が串に刺さったにんにく。
んーー、しっとりとしたこのツヤ具合、
これは・・・
タレだべ。
この店のタレを使うとは・・・、この注文したお客はなかなかの通とみた。
私がにんにく焼きを頼むときは味噌。
疲れている時など、そうしても食べたい時はにんにく焼きは1本のみ!
と決めている。
二本以上となると、翌朝は家でも会社でも針のムシロ。
ううう、どうすべ・・
食べ・・たい。
1本か・・・、いや食べるなら2本だべ。
いや、待て。袋だ叩きに合う明日の覚悟はあるか。
そんなことで、じっと焼き台のにんにくを眺めながら悩んだ挙句、
マスター、にんにく2本お願い!
あいよ。
この瞬間、変な安堵感が漂う。
焼き鳥を食べたあと、焼き立てのにんにくを頬張る。
ほふ、ほふ、、 熱い!
でも、これが快感。
ひと粒、ひと粒、ゆっくりと味わいつくす。
世界の幸せ独り占め。
幸せだった。
この時までは。
くさいよ。
と、鼻つまみされて始まった臭い男の一日。
コンビニでブレスケアを買ったのは言うまでもない。
2個も。。
笑っちゃいました。
ブレスケアはにんにくを食べたすぐ後に飲むと効果てきめんですよね。
アメリカのステーキ屋さんで、一人まるまる一個のグリルされたにんにくが付け合わされてきたことがありました。店の客全員が食べてるんですよ!幸せなひと時でしたよ。
KENKENさん、にんにく焼きのお隣りにブレスケア置いておけばいいんですね。
ありがとうございます!
にんにく、みんなで食べる!
思想です。
家にも会社にも、み~んなにお土産ににんにく。
それがいいのかもしれませんねえ(笑