高断熱住宅の弱点

断熱材の性能を上げれば上げるほど、
断熱材を挿入できない又はしにくい部位との落差が激しくなる。
それはヒートブリッジと呼ばれる箇所で、柱もその一つ。

柱も、外壁の平面部に立つ柱と、外壁の出隅部に立つ柱とに分かれる。
出隅部の柱は外気温の影響を二面から受けるため、
室内側の入隅部が他のヒートブリッジ部に比べて冷やされることになる。

その弱点をできるだけ解消したいとずっと思っていた。

今回チャレンジしているのはそれを解消するべく、
隅柱に断熱5㎝厚の断熱を二層10㎝をサンドした柱としてみた。
これは在来工法ではできにくいことで、ツーバイフォーだからできる。
且つ北米構造の発想だからできたこと。

大きくは同じ断熱材を使った場合、断熱シミュレーション的には大きな開きは出ない。
だけど、この小さな配慮が、一か所が二か所になり数か所となる。
他のヒートブリッジ、例えば窓の線状ヒートブリッジも一つ一つ補強していく。
これら小さな配慮を積み重ねていくと、結果の差は大きなものになる。

断熱性能が高い領域になればなるほど、その効果は大きくなる。

計画シミュレーションでの違いは、大きな部分でしかないけど、
暮らしてみての結果は、この小さなことの積み重ねだと思えてしょうがない。

工場での次の打合せの後に視界に入った岩手山。

岩手山

 

 

 

 

 

 

この大きく雄大な岩手山だって、

考えてみりゃ、小さなものの集合体なんだよなあ。

小さなことも積み重ねてたら、砂山くらいにはなれるかもしれないべ。

 

 

岩手のハウスメーカーなら。

 

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