目元にある秘密

この二つの窓、目だと思いじっと見つめてください(笑

家の目元 (1)

なにか愛くるしい雰囲気を漂わせていませんか?


と、もしそれを感じるのが私だけだとしたら・・・ 
私はただの変なおじさんでしかありません^^;

窓が奥まった位置に据えられると、目元がやさしい表情になります。

と、私だけは思っています(笑

それだけじゃありません。

家の目元 (2)

この窓の取付位置は、
家と窓にとって理想的な位置と言っても過言ではないと思います。

 ①開口部(窓取付方法含め)の断熱性能は高くなる。

 ②日除けのための庇効果(三方枠)で夏の日射を抑制。

 ③通常の雨なら窓面に当たらないので窓の劣化防止効果。

とまあ、夏冬の省エネ効果や耐久性と、メリットばかりではない。
なんせ巻込む分の防水やら手間やら仕上げなどかかるコストがデメリットかな。

このデメリットを、欧米は手放さなかったのはすごい。

日本の窓は単に施工しやすさを追い求め、ここまできてしまったのかもしれません。
窓枠が外壁から出ているお陰で、大工さんは外壁を窓サイズに合わせてカットするだけ。
あとは違うコーキング業者が窓と外壁の隙間を埋めて完了。

だから日本の窓メーカーは、
住む人ではなく、施行者・大工さんのほうを向いて窓を進化させてきた。
これは建材全般に言えるのではないかと・・

結果、最初の作りやすさだけが追及されると、
欧米のように素人のオーナーが窓や室内ドアを交換できる
施工方法になんて勿論なっているはずもなく。

じゃあ、プロにリフォームをお願いしようにも、
維持する仕掛けがつくる段階で施されていないどころか
意識もされていないんだとしたら、当然工事費はバカ高になる。

施主や環境に向き合わなかった結果、
欧米に比べ日本の窓は20年遅れてしまったのかもしれないし、
もしかしたら、住まい手自らがメンテに手をかける意識の希薄さが、
家とか窓の進化の主権を住まい手は手放してしまったのかもしれません。

住まい手と家との関係、家と窓と人との関係が成熟したヨーロッパ。

北欧の家

この北欧の家の窓トリムに、デザインと合せメンテナンス時への配慮があるように、

南欧の家

この南欧の家に見る窓の内臓シャッター。
日本ならシャッターと言えば、逆にごっつく出っ張ってしまうのに。。。

まだまだ無力だけど、そんな欧米との違いを皆さんに知って頂きながら、
私たち自身もっと学び、少しずつでも欧米との落差を縮めたいと思っています。

窓を大切にする岩手の注文住宅なら。

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