変わる家づくり

東京での学びメモ。

今の異常気象がこれからは日常になる時代。
 → その通りかもしれない・・

当たり前になる異常気象に、自宅の新築・リフォームで備える必要がある。

あと10年で大工はいなくなる。
2000年 64万人
2015年 32万人
2030年 21万人

30年で1/3に。
 →技能者の減少は大工に限ったことではないよなあ、、

熱中症の37%は家の中で起こっている。

住宅はシェルターハウス化が求められる。

住宅は工場生産化した高性能の住宅パネルへ。

職人手配もネットでマッチングする時代へ。

 →今後はいかに省力化されながら高品質を維持できる建築のしくみを整えていくか。

その他展示では、

注目すべきは、左側の黄色いウール状の断熱材。
右側は熱伝導率0.02のネオマフォーム、
ウール系の断熱材の熱伝導率は0.036~0.038、
試作段階ではあるものの、なんと熱伝導率0.015だというからびっくり。

ケースの中央に透明?のプレートが見える。
これを窓ガラスの間に挟み込むとアルゴンやクリプトンガスと比較しても
格段に断熱性能が上がるのだとか。
これも開発中だそうで、実用化に期待したい。

これから現れるだろう技術の進化、業界や地球の変化も注視したい。

家づくりに携わる者にとって、
確かにこれからの10年20年は大きな問題である。

思い起こせば、この業界に入って30年位前までは、
在来木造住宅の構造材の加工は大工それぞれの持つ加工場で一からの手刻み、
ツーバーフォー住宅はその段階はなく最初からすべてが現場加工組立てだった。

そんな状況を大きく変えたのが、構造材加工専業のプレカット工場だ。
当初は加工精度の問題も噂されたりもしたがそれらも改善を重ねながら、
10年もするとプレカット工場への外注は業界では当たり前になり、
自らの手で構造材を加工する大工はほぼ居なくなったと言っていいかと。

この30年、FCなどのパネル化などはあったが限定的で、
業界としては現在まで大きな進化は見られていない。

それがここに来て業界の様相が変化し始めている。
構造材のプレカットから更に加工割合を上げた住宅のパネル化だ。

昨年12月に視察した住宅の大型パネル化、そして今回の住宅のパネル化が
これからの業界の変化の始まりだとしたら・・・
やっと欧米のしくみに近づいていく足掛かりになるかもしれない。

今回の流れで注目したいのは、
工務店でも住宅会社でもない、プレ加工業が主役になるということ。
住宅のパネル製造機能を持つ組織が住宅メーカー化し、
各住宅会社・工務店は販売店&施工会社的立ち位置となる。

ユーザーは住宅会社を選ぶのではなく、
メーカー化した住宅パネル製造元を選べばいい。
ここに住宅会社の独自性はほとんど存在できなくなる。

欧米の住宅の建築システムをずって見てきて、
やがていつか日本もそうなる時代が来るだろうとは思っていたけど、
ついにそんな時代がやって来たのかもしれない。

最後に東京での視界を一枚。

しっかり足元を見ているつもりが・・・

見上げてしまいましたよ。

あ、決してやまだすぶってビルを見上げたわけではありません。
ビルに黒く帯状に巻き付いたものが気になって見てしまったのです。
ガラス拭きのゴンドラというか作業レーンとでもいうのでしょうか。

住宅の場合も、建築にもメンテにも、
革新が必要な時代を予感させられた一日でした。

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