今日はベトナムを訪れた際、時間の空いた最終日。
現地スタッフから、
どこかへ観光でもいかがですか?
とお誘いを頂いたのですが、おススメポイントまでは3時間もかかるというので、
近場で全然大丈夫ですよ。と答えると、
記念館とかベトナムの昔の家は興味ありますか?
そりゃあ、家だったら見たいよね。
てことでそこに案内してもらうことにしました。

ここは広い公園の中の一角で公開されていて、
岩手でなら南部曲り家を見学するような感じでしょうか。
ただ、岩手の南部曲り家と違うのは、何と言っても見学客の多いこと。
写真のようにずっと列をなして牛歩で進むのですから辛抱のみです。
こんな長い時間列に並ぶのって、
私の人生では上野のパンダを見た時以来かもしれません^^;
何のガイドもなく見学したので私からは何も解説できませんが、
見たまんまで感じ取ってくれたら嬉しいかな。

こちらが1階です。
ある意味高床式の住居でもあります。
壁無しのオープンな土間空間、
おそらく土間に蓄冷された冷えの輻射効果と通風狙いではないかと。
家族が集いくつろぐスペースは、きっとこの一階かな。
やはり1階も2階も、すだれは必須なんですね。

2階に上がりきったところ。
私の歩いているところは見学者用の通路で、住居の中には足を踏み入れることはできません。
それにしても、この頑丈そうな柱。
触れることはしませんでしたが、かなり固そうな木なので、
チーク材ではないかと。
壁や天井の板材も似たような感じなのですべてチーク材かもしれませんね。
チーク材だとしたら・・・
昔の人がどのような道具で切り出し加工したのか・・・
当時の使われていた道具はどのようなものだったのか、
気になります。

写真のように回廊式なのは、なぜなのか?
外敵への見張り台?
1階と同じく、通風を採りやすいから?
それとも、隣家と会話するため?
とか考えてみましたが、想像の域でしかありません。

回廊の内側には部屋が二つ。
寝るのはこの二つの部屋なのでしょうか。
少なくとも部屋には建具があるので、
就寝時、蛇とかの侵入などを防ぐためかもしれません。

2階への階段。
高温多湿なベトナムは、現在の日本に通じるものがあります。
機械的な冷房がない時代、
通風
日射遮蔽
蓄冷
屋根の熱射対策
を駆使し、そして、安全を守る。
私たち岩手県人なら、このままで冬は乗り越えれないけど、
しっかりと断熱を高めた上で、これらの手法を上手に取り入れれば、
より快適で、より省エネな暮らしは実現可能になる。
故きを温ねて新しきを知る、今回いい刺激になりました^^
地を活かし、陽を活かし、人を活かす、
そういう家づくりを理想としたいですよね。
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