小さな旅立ち

今年に入ってから世の話題は徐々に一つに絞られ・・・現在は一色に染まった感が。

業界も納品系の不測の事態に振り回されたりしながらも、
少しずつ落ち着く気配が見えてきたというのに、本星は爆発ムードで。。

震災の時もそうだったが、今は当時と似たように自粛ムード。
当時、仕事終わりに平常心にリセットすべく、
一人寄り道するようになったのが近場の焼き鳥屋だった。


皮2、タン2の焼き鳥計4本に、野菜サラダ、メカブ、ホッピー2杯、時々熱燗1~2号、
滞在すること45分での会計は1400円に届かないくらいの、
安くてうまい!焼き鳥屋。

通い始めてしばらくして、マスターとの冗談交じりの会話から、
焼酎ボトル10本入れたらボトル1本サービスに♪と決まり、
それから始まったのがボトルへのナンバリング。

№10まで達すると、もれなくボトル1本サービス、とここまではいい。
せっかくなので自分がどれだけ飲むんだか知りたくなり、
サービスなのに、サービスの11本目に№11と記したくなる。

ここで問題が発生。

私はサービス分も入れて全部でどれだけ飲んだか本数をカウントしたい。

サービス含めて連番にしてしまうと、№10、№20でサービス1本となれば、
9本に1本のサービスになるので連番だとわかりにくいから、
マスターはサービス分はゼロカウントにしたい。

結果、マスターのおっしゃる通りだべ。
そこでお約束のボトルサービスは無かったことにして、
私はボトル№の連番を重ねることに、喜びを感じるようになったわけです(笑

そのうち、社員との懇親の場となり少人数なら取引先とも一献の場所になった。

ボトル№を見た人は、ボトル会員№だと思う人が大半で、
まさか№が、飲んだ本数だとは誰も想像もしないらしい(笑


これはオーストリアのエンジニアが一週間ほど滞在した折に、
記念に書いてもらった673本目のボトル。


ここは、日本で一番居心地がいい店だったと喜んでくれた。
仕事で全国を回るの日本人も、焼き鳥もうまいし、落ち着きますわ、ここは!
と言ってもらえたお店、
人間最後は、こういう飾らず落ち着けるお店がいいのかもしれません。

オーナーであるマスターは体調を崩し、2018年末で急に店を閉めた。
その後別なオーナーに変わり、引き継いで暖簾そのままに昨年4月再びお店がオープン。
お店に顔を出してみると、幸運にもボトルだけは受け継がれていた。

ボトルだけは、というのは、
お店に預けてあった金城次郎作のマイおちょこ、
ドイツで買った1Lジョッキは行方知れずだったので・・

まあ、亡くなったものは大したことではなく、メニューも価格も変わったけど
ボトルが、いつもの45分の佇まいが、そのまま戻ってきたのが嬉しかった。

それがそこから一年、先月の3月をもって閉店することに・・

営業最終日はせっかくなのでスタッフ数人を誘ってみた。
誘い文句は・・・ ○○食べに行くぞ~!です。
焼き鳥屋なのに、焼き鳥食べに行くぞ~だとスタッフたちの喰いつきが悪い、
マーボー食べに行くぞ!って言うと何故か喰いつきがいいので(笑

軽く飲んでつまんで、最後にマーボー豆腐におにぎりで締める!

記念に飲みきれなかったラストボトルを頂いて店を後にしたのでした。

そのラスト№が、


№780なので、780本目。

人生で、ボトル何本飲むかなんてわからない。
ただ2011年から最低でも780本のボトルを入れたのは事実、
でも、このうちの半分は自分ではない誰かが飲んだのではないかと^^;

さあ、新年度、この状況だからひっそりと、
だけど、颯爽に、
残りの焼酎を飲みたいかな。

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