岩手のモデルとなる住宅展示場へ

今日は”新築より暖かい!”をテーマに進んでいる
当社住宅展示場の断熱改修工事についての状況報告を。

工事中ではありながら、
住まいながら最強の断熱レベルに、というのもテーマの一つですので、
住宅展示場内は問題なく見学できます。
遠慮なくお越しくださいね^^

岩手の住宅展示場の今
これが現在の状況です。
現在、一階外壁南面の石張り工事が終盤、それ以外は漆喰仕上げの下地まで終了、
今週半ばより仕上げ作業に入る予定となっています。

住宅の断熱性能をしっかりとしたレベルまで上げようとすると、
当社の場合、外張り断熱をメインとした断熱構造とする関係上、
古い外壁を剥がす作業から入ります。

外壁を剥がした後に、サッシの交換。
サッシの交換は先に住宅全体の窓を簡単に外せるように下作業をしてから、
その後、日程を定め窓一カ所ずつ交換をして行き、
窓の交換作業は概ね2日で終えられるようにしています。

それから窓周りの気密・防水処理を行い、作業は外張り断熱工事へ。
今回の住宅展示場の場合は外張り断熱材を2層張りで計100mmの厚さ。
外張り断熱材を100mmで一層張りも可能ですが、そこは敢えて2回張る工程を選択。

敢えてひと手間多い作業をするのには理由があります。
一つは経年での断熱性能低下リスクを抑えること、
もう一つは窓周りの取付性能(ψinstall)を向上させること、
この二つの効果を狙ってとなります。

外張り断熱材を2層張りした後、
その上から透湿防水層となる3m幅のハウスラップを貼り、
そこから通気胴縁を施工することになるのですが、
ここが一番気を遣う部分になるかもしれません。

今回は、自社の常設展示場ということもあり、こういう時にしかできない、
これからに期待できそうな新しい素材を試してみることにしました。

ところがです、いざ実際使用してみると問題が発生。
仕上がりが安定せず、その修正に余計な手間がかかり過ぎることがわかり、
結果は、残念ながら外張り断熱には不向きではないかということに。

その後通気スペースを確保した後に、塗り壁用の外壁材張り作業。
その際、窓の水切り材も施工しながらになります。
ここでもヒートブリッジ対策のアイデアをチャレンジです。

その結果は・・・
これまた問題有りです。。
ではあったけど、まあ、サイズに配慮すれば有効だということも発見、
この試みは今後進展しそうかな(笑

その後、目地処理等をして下地の動きを抑えるために、
強度のあるファイバーメッシュを伏せ込んだ状態が住宅展示場の現在となります。

当初このファイバーメッシュは国産のものを使っていたものを、
ヨーロッパの入手したものの方が強度があることがわかり、
数年前よりヨーロッパより直接輸入し切り替わっています。

断熱改修後の断熱性能UA値は、壁・窓に関してはUA値0.15スペックなのに、
どうしても断熱改修では届かぬ部分もあれば、
性能差を測定するために、断熱が2層になったり3層になっている部分もあり、
概ね実UA値は0.17位になるのではないかと。

あとは、夏冬の体感をどのようにしたら、
一番わかりやすいかと思案しているところかな^^

何か良いアイデアがありましたら、ぜひご一報頂けたら嬉しいです。

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