新築の高断熱住宅には障害!?なレンジフードの常時換気モード

なんで?

ふと気づいたキッチンにあるレンジフードの運転音。

レンジで何も煮炊きをしてるわけでもないのに・・

初めて気づいたこの時は、

でもまあ、鍋が二つほどあるので、鍋に残る匂いでも排気しているんだろう。

くらいに考えてやり過ごしたものの、その後いつも換気は回っていることに気付いた。

  いつも換気って回しているの?

   いつもじゃないけど、ほとんど回しているかも?

   だって、常時運転するボタンがあるから、これ押しとかなきゃなんないでしょ。

  意味なく換気なんていらないでしょ。なんで?

と思うも、それ以上は反論できない根拠が視界に入ってきた。

岩手の高断熱住宅に常時換気は障害だ!
「常時」・・

「常時」って、なんだこりゃ。

何が常時なんだべ?
(そりゃ換気に決まってるべ)

 とにかく、必要以上にレンジフード回したらダメよ。

  だって(常時換気)必要だからあるんでしょ。

 う、うちはとにかく必要ないのよ。

  なんで?
  換気して悪いことはないでしょ。

 あ、あのね、、、

とまあ、フィクションでこんな会話があったとします(笑

実はこの「常時」換気モードって、

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改正建築基準法(平成15年7月1日施行)では、F☆☆☆☆やF☆☆☆等級の建材使用でも家具や日用品などからの化学物質の発散を考え、原則として全ての建築物に常時換気設備の設置が義務付けられます。
その建築基準法改正対応の商品として、常時換気モード機能付レンジフードをご用意しております。
常時換気設備の1つとしてレンジフードを設定している場合には、調理時やお手入れ時以外は常に常時モードで運転してください。
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というような説明があるのですが、簡単な話、24時間換気システムが備わった新築の住宅には関係のないことなんです。

説明が紛らわしいですよね。

建築基準法改正前に建築された住宅で24時間換気システムが装備されていない既存の住宅が、キッチンの交換やリフォームなどの機会に、24時間換気を可能となるようにしただけの機能なのです。

確かに、換気して悪いことはないでしょ。
と言われれば悪いことでも罪でもありませんけど・・・

わざわざ、不要な換気で暖房費を捨てなくても・・・
と思うわけです。

常時換気モードで24時間換気し続けたら・・・

(※住宅の規模、外気温と室温の温度差にも因りますが)

岩手の冬なら

室温は概ね 2.5~4℃前後低下、

湿度は概ね 4~10%低下

暖房費に換算すると、
今年の岩手の1月ならこの換気だけで一ヵ月で1万円程の損失もあり得るわけ。

と、ここまで説明したら、その後「常時」換気を見かけなくなったのは言うまでもないかもしれません(笑

高気密・高断熱住宅・・・

住宅の隙間を減らして高気密住宅に。C値は1.0を切って0.5以下に、できれば0.3以下に・・
なんて達成したとしても、意味のないことになってしまいます。

岩手で高気密・高断熱住宅を建てようとしている、
もしくは既にお住まいになっている方は、
「常時」モードに引きずり込まれませんように、ぜひご注意ください^^

そして、

以下の浴室換気扇も気を付けてください。

高断熱住宅に、浴室換気は1年中不要かも?・・

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