暖かく暮らすことが目的ならそれなりの高断熱住宅レベルに暖房能力が見合えば、FFストーブでもエアコンでもいい。何ならセラミックヒーターでも住宅内の空気を暖めることができればそれでいい。
ただ、身体に対する暖かさの質となればパネルヒーターや床暖房などの低温水による輻射暖房方式が理想ではないかと思えてくる。それも可能な限りの低温水で。
より低温水で輻射暖房を可能にする方法として、
◇住宅をより高い断熱性能レベルに。
◇より大きな(広い)暖房の放熱面積に。
の二つが考えられるが、断熱性能が同レベルだとすれば、放熱面積を大きくという選択になる。となれば放熱面積の大きい床暖房に軍配は上がる。
パネルヒーターの面積を広げるという選択もあり得るけど、それだとパネルヒーターによる壁の占有面積が大きくなってしまい、暮らしの自由度を狭まるし、何より視覚的にも邪魔でしょうがない。
床暖房をもっと低温水で、となれば温水配管の密度を上げればいい。
というのが熱的な面からの暖房の捉え方。
暮らしの面から考えると、
◇無垢の床を裸足で歩くのが心地いい。
送風暖房方式より多少室温を下げても裸足でOK。
冷え性の方は特におすすめかな。
子供でも女性でも年中裸足生活。この味を占めたらもう靴下生活、スリッパ生活には戻れないくらいだとか。
但しこの場合、足裏を汚さないためにルンバは欠かせないらしい。
◇静寂な暮らし
住宅内で床暖房による運転音は一切ない。暮らしの中にある騒音に聞き耳を立ててみると、TV以外にいろんな雑音があることに気付く。炊事はもちろんだけど、炊事してなくても台所換気扇の音、換気システムの音、加湿器除湿器の音、空気清浄機の音、エアコンの音など。これらは皆送風音だ。
高気密高断熱住宅であれば屋外の騒音は聞こえない、その分住宅内の音は余計耳に障るようになってくる。
このことは子育て時期には特に障害になるのだという。
住宅内で発生する雑音にかき消され、子どもの寝起きの声。動き、何かに触っている気配など、家事の手を止めて耳を澄ましても聞こえるのは雑音だけとなると子どもの気配に気付けないでしまう。なので、それが嫌で騒音になるものは極力運転をオフにしてるのだとか。
考えてみると、むしろ昔の薪ストーブやこたつ生活の住宅の方が静かだったような・・
暮らしの中での静けさの基準って、どの辺だろうか?
まったくの無音である必要はないし、数値を基準にするのも味気ない。
・・・
そう、子どもの寝息。
心地よく耳に届くくらいのあの小さな寝息なら、静けさの目安になるかもしれません。
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