サッシ性能の耐久性と性能メンテナンスは?

この三日間、寒暖差が激しかったので温度データをチェックしてみると、

㈮ 最高気温 10時30分 13℃  最低気温 19時 2℃
㈯ 最高気温 15時30分 14℃  最低気温 5時30分 2.3℃
㈰ 最高気温 15時30分 8℃  最低気温 6時30分 7℃

本日は朝から日中にかけ温度はほとんど変化なしという寒さ・・


このようなお天気にもっ変わらずご来場いただきありがとうございました。

そして今日は、嬉しい久しぶりの再会も♪

30年近く前に建てて頂いた施主さんご夫婦が来場して頂きました。

 ご無沙汰しております!!

  今日は少し相談がありまして・・・

お聞きすると、

  外壁のコーキングと外壁面が傷んでいるので・・・

外壁を中心とした外部全般のリフォームをしたいとのこと。
具体的にお話をお聞きしてまずはお見積りをお出しすることにしたのですが、

そんな会話の中、質問受けた内容の一つに、

  やはり古くなると、隙間が空いたりとかで家って寒くなるものですか?

というのがありました。

 それはあると思います。
 特にサッシの気密を支える枠と建具との間のゴムの弾力性がなくなり
 すきま風が入りやすくなることは考えられます。

  そうですよね、
  いつ頃からだったか、寒く感じるようになった気がするんですよ。
  きっと、それですね。

 ごめんなさい、現在使っているようなサッシだったらよかったのですが・・・
 当時は私も無知だったもので、、

  いえいえ、建てて頂いた頃はストーブ1台だけでも暖かいので近所の方から羨ましがられていたんですよ。

このような会話のあと、昔のこと、これまでのことを思い返していました。
正直、当時はサッシ枠は樹脂、ガラスはペア、できれば日本では話題にもならないけどガラスはLow-Eに。程度の知識レベルで、サッシ枠とサッシ建具との気密性に関する情報も知識もないのでまったく気にもしていない状況でした。

サッシ枠に建具を閉めた時の接点に、気密と防水を保つための弾力性のある素材が使われているのですが、この部材をガスケットと呼んでいます。

このガスケットにも素材や厚さなどに違いがありガスケットの数も重要だということを知ったのは、恥ずかしながらヨーロッパからサッシを輸入するようになったここ10年程のことです。特に驚いたのがこのガスケット、ドイツなどでは性能維持のためにガスケットの交換を当たり前のこととしたサッシの仕組みとなっていることです。

ドイツではサッシの交換は概ね40年位が目安ではないかとの話をドイツ人から聴いたことがあります。もし、サッシを40年ごとに取り換えるとしてたらガスケットの交換時期の目安は何年位なのか。ガスケットの素材や窓の開閉の頻度にも因るとは思うのですが、個人的な経験則でいうなら早ければ10年、現在のもので20年位のものではないか・・と。

ガスケットに限らず、他にもサッシ性能を維持しなければならないものとしてガスがあります。

複層ガラス内のアルゴンガス漏れによる性能劣化。

これは徐々にガスが漏れ始めた兆候としてガラスの歪みが顕著に観られるようになれば警戒信号で、歪んでいたガラスがきれいに平らに戻ったとしたらガスは抜け外気が複層ガラス内に入り込んだ状況だと判断しても良いのではないか。と私は思っているのですが、まだ測定等で確認したわけでもなく個人的な推測でしかありません。

ガスに関しては20年もしたら、ガラス交換もしくは再度ガスを注入し複層ガラス周囲のシーリングをし直す必要があるように思いますが、これまたまだ経験がないので想像の域を出ません。ですが、もしこのノウハウを持てたら・・・
なんてことはよく考えてしまいます。

そしたら・・・ 

動画マニュアルとかにして、あわよくば施主さんでもやろうと思えば、自分でできてしまう。

なんてのが理想なんですけどね。

いずれサッシに限らず、住宅の性能維持メンテナンスのノウハウを私たちが持たないことにはそれも叶わないこと。少しでも多くの、それもできるだけ簡単にできる!ノウハウを身に付けたいものですね。

4 件のコメント

  • 今日午後、雨が小降りになったので歩いて買い物に向かう途中、屋根のメンテについて考えていました。アスファルトシングルの耐久性20年、瓦が50年。20年後もう一度葺き替える費用と、最初から瓦にするのと、どっちが良いのかな?と。もしかしたら、20年後にはアスファルトシングルなくなって、別の新素材ということもあり得るんだろうか??などと次々と疑問(殆ど意味のない)自問自答。
    快適を維持するための費用も見ておかないといけませんね。

    • アスファルトシングルの耐久性は30年。屋根材の保証期間になります。
      自分の経験値としてまだ持ってはいませんが、実際の耐久性はもっと長くなるのではないかと思います。
      当社事務所屋根のカラー鉄板は保証10年のところ、現在ノーメンテのままで28年経過。
      さすがに色褪せは激しいので近いうちになんとかせねばとは思っているのですが。。

  • 自分達で手入れしながら住み続ける、欧州の習慣が、日本にも定着するためには、やっぱり躯体がしっかりしていることが大前提ですね。屋根30年、まずは、住む人が壊れないように、健康管理気をつけたいと思います。

    • 住宅寿命は躯体の仕組みによるところが大きいと思いますが、先ずは健康第一。
      良好温熱環境も空気質もそのために必要です。

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