「無暖房の家」に隠れている小さな素材

先ずは昨日の岩手県盛岡市で行われた住宅の一日フレーミングから。

岩手県盛岡市にて住宅フレーミング

途中、進捗を確認したかっただけでしたので、午後1時半過ぎでこの状況なら順調だべってことで滞在すること5分のみ。こちらの住宅でお盆前のフレーミングは終了、お盆休み後に3軒を予定しているのですが・・ あとはてるてる坊主頼みかと。。

今日は今週末開催している当社最高の断熱レベル「無暖房の家」シリーズ、完成時の見学会場では見ることのできない部分の一つを紹介しようと思います。

それは、

窓周囲の隙間テープです。

素材の性質を紹介すると、

窓周囲の隙間テープ充填 (2)

右の黒いのが実物。ガムテープなどと同じくロールになっているものをカットしたもので、実際に使う時はロールのままでこの厚さの状態でサッシ周囲に巻き込むように貼りそれから壁にサッシを装着するわけです。

テープ幅はサッシの厚さと同じサイス。

サッシが壁に据え付けられた後、時間の経過と共にこのテープは徐々に膨張し始める性質を持っています。

窓周囲の隙間テープ充填 (3)

3時間半経過すると・・・右側が膨張しています。

窓周囲の隙間テープ充填 (4)

そして丸一日経過するとここまで膨張してしまいます。これでも左端がまだ膨張し切れていませんけど。

冬の事務所内だったのでここまで膨張するのに一日かかってしまいましたが、これが冬の屋外施工だとしっかり膨張し切るまで3~5日位かかっているかもしれません。これが逆に気温の高い夏の屋外施工だと、数分で膨張し始めるのでテープ巻き込みからサッシ据え付けまで素早く行わなければなりません。まかまか(のんびり)してるとテープが膨張しすぎてサッシが壁窓枠に填まらない!?なんてことも(笑

写真を見てもらうと右側が厚く膨張し膨張後の厚さが左右違っていますよね。

これがこの隙間テープの最も重要なポイントです。
この膨張後の厚さの違いから左側の厚い方が室内側で右側が屋外側に使われることが分かります。

放置しておくとここまで膨張する隙間テープを実際に施工すると、

隙間テープ施工後

このように厚さは1センチ程に均一な厚さ(写真の黒い部分)に。

膨張力でしっかりとした断熱性と気密性が確保できる上に、圧縮されたテープの屋外側と室内側の密度の違いによって防水性を発揮するという仕組みです。

一般的には現場発泡ウレタンを隙間に充填していますが、この隙間テープの優れている点は、

 ①気密と断熱性の確実性
 
 ②防水と耐候性

 ③30年~40年後のサッシ交換とリサイクルが容易
  (発泡ウレタンが付着したもののリサイクルや廃棄は負担が大きくなる)

以上の3点になるのではないかと。

もし、完成住宅を見学したとしても決して見ることはできないけれど、

 窓周囲の壁の中では、あのような隙間テープで性能を支えているんだなあ。

なんて想像しながら観ていただけたら、私としては嬉しいかな。

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