今週末、8月6・7日(土日)の二日間完成住宅見学会を開催します^^
岩手の準防火地域で高断熱住宅を建てたい!
そう思っても準防火という制約から窓の断熱性能が下がることを受け入れざる負えないケースも過去にはありました。
そこで当社の場合、
①高断熱サッシ(ドイツ製樹脂トリプルガラス)外部に準防火対策として国産防火シャッター取り付ける。
②高断熱サッシ(ドイツ製樹脂トリプルガラス)外部に国産防火サッシ(ペアガラス)を取り付ける。
この二つの方法を採用することで準防火でも断熱性能を損なうことがないようできるだけ配慮するようにしています。
主に①と②の使い分けを、開閉窓のように比較的窓サイスが大きめの場合に①のタイプ、FIX窓の比較的小さめの窓には②のタイプにしているでしょうか。
窓の防火シャッターを便利に使いこなす
①の窓の防火シャッターは防火対策だけではありません。
1階の窓の場合なら防犯の役割も担いますし、暴風台風対策でもその役割を果たすこともできます。
特に住宅地では夏対策としての日よけに効果を発揮します。どんな感じに使うのかは
日よけ機能が使える便利な防火シャッター
確認してみてください。
準防火のための窓の高断熱対策:2重建具5層ガラス窓
②の高断熱サッシ(トリプルガラス)+防火サッシ(ペアガラス)での対策では、窓の断熱性能をさらにアップさせることを目的にしています。
■合計5層ガラスで窓の断熱性能をアップさせる。
■2重建具とすることで、窓サイズが小さくなると断熱性能は低下するのと、影響の大きくなる窓周囲のヒートブリッジによる熱損失とを抑えることができます。
このFIX窓を見てください。
この手法はフィンランドの住宅からのアイデアなので、私はヘルシンキスタイルと呼んでいます(笑
室内側にドイツの樹脂トリプルガラスの高断熱サッシを据え、外側にペアガラスのサッシが取り付けされています。
ドイツのサッシは内付けが基本。国産サッシは半外付けという外部側への取り付け方法が基本。ということからこの2重建具が成り立つわけです。
過去の事例は以下を確認。
岩手に超高断熱な5層ガラス窓の家
サッシ枠のところガラス端のガラススペーサーを見てみるとわかります。
室内側の黒い部分は断熱性能の高い樹脂スペーサーで、外側の防火サッシは断熱性能の低いアルミスペーサー(白っぽい)です。防火サッシなので致しかたないと言えばそうなるのですが、もし防火サッシのみだとこのアルミスペーサー部分が結露しやすくなってしまうのでそのように断熱性が低くなる部分をできるだけ避けたいと考えたからです。
もし、準防火地域に高断熱住宅を建てたい!とお考えの方には窓回りなども参考になると思いますので、ぜひ見学にいらしてみてください^^
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