住宅の1階奥まで冬の陽射しを採りこむ方法

ほんの少し前までなら、できるだけ陽射しを避けたいと思っていたはずなのに、いつの間にか屋外でも住宅内でも窓ガラス越しに差し込む

 陽射しが心地いいなあ♪

と感じられるようになっていました。

陽射しや明るいのが苦手、というかたもいらっしゃいますが、今日は家中明るいのが好き♪という方やお日様フェチな方用に参考にしてもらえたら良いかと。。

お日様の高度が低くなるこれからの季節、岩手の冬を快適に過ごすために、
住宅1階奥まで陽射しを採りこむ方法を一つ。

例えば、住宅の南北の奥行が大きい場合でも、

一階奥まで陽射しを採りこむ (1)

写真のように北奥に配置されたキッチンまで陽射しが届いています。
(右側に見える窓面が北側外壁ラインで、左面が西外壁面)

一階奥まで陽射しを採りこむ (2)

このように、キッチンカウンター面が冬のお日様に照らされたら、どんな気持ちになれるでしょうか。
ちょっと注意して観て頂くと、北側壁面の下の部分まで陽射しに照らされているのが分かります。

岩手の冬にこの環境で日向ぼっこなら、私だったら眠りこけます(笑

お日様不足になりがちな冬、岩手で暖かい高断熱住宅に住まいながらお日様不足を解消できるならそれが一番なのではないでしょうか。
下の記事から、日光浴で一日に必要なビタミンD生成するなら岩手だと1時間くらい?になるのかな。

1日に必要なビタミンD生成、日光浴の時間推定 国環研: 日本経済新聞 (nikkei.com)

もし、直接の陽射しは眩しくて辛い、
と感じるような時はブラインドなどで陽射しを調整。明るさを分散すればいいと思います。

冬の陽射しを住宅の1階奥まで取り込む方法は、

 ①まず南面に吹き抜けスペースを設ける。

 ②吹き抜け2階窓を大きく確保する。
  斜め天井なら天窓を。(但し夏の陽射し遮蔽に配慮)

 ③南面に中2階スペース、または階段踊り場上部に窓を確保する。

この三つになるでしょうか。

例えば、

1階奥まで陽射しを採りこむ(3)

写真ではリビング吹き抜け2階の窓から陽射しが届いていることがわかります。
ここで見て欲しいのがリビング左側の階段スペースの1階から2階までの通し窓。少し早めの時間帯なら通し窓上部からストリップ階段を通って陽射しが届くのです。

これはパッシブハウスに通じるスタイルで、この陽射しの日射熱は暖房費削減に大きく貢献することになります。南面窓からの日射取得だけを考えればペアガラスの方がよいのですが、個人的には夜間のコールドドラフトによる結露リスクを考えるとやはりトリプルガラスにしたい派です。なんせここは岩手ですから。

以上のことから、陽射しは入るけど寒い!じゃしょうがないし、暖房効率は良くても結露するようではこれまた心配なので、できるだけ断熱性能の高い高断熱サッシを採用し、可能な限り窓のヒートブリッジ対策施工がされること。になるのではないかと思います。

そのほか、陽射しを沢山採りこむことで心配になることがあるとすれば、

  !!紫外線!!

肌にも貴重な持ち物にも紫外線は避けたい。

もしそういう方がいらっしゃるようでしたら、以下のような窓ガラスもありますので参考までに。

家の窓ガラスUVカット100%の視界

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