今の住宅に疑問を持つって必要なことかもね。

今日の最高気温は10℃超えて13℃くらいまで上昇した様子。

関東以西の人たちなら感じないかもしれないけど、岩手に住んでいるからかまだ残雪があったとしても、もうね、10℃超えてくれたら春でしょ!くらいの気持ちになれるのだから不思議なものです。

私が個人的に春の訪れを感じる場所があるのですが、それが

凍み上がりが落ち着いた通路

芝生内通路に敷いてあるインターロッキング。
冬期間真ん中がボコボコに盛り上がってたのが下がってというか落ち着いたと言ったほうがよいかもしれませんね。
凍み上がった上に雪が積もると、みんながそこを避けるて歩くものだから通路右側の芝が傷んでいるのがわかります。

そして陽が当たらずまだ春の訪れを実感できていない通路が、

凍み上がったままの通路

こちら。
でも気温が高くなっているせいか、一時期よりは落ち着いてきています。

芝生を横断する二つの通路ができたのは10年ちょっと前かな。それまでは芝生のままでそこをスタッフ皆がショートカットして歩くので結果芝が傷んで土がむき出しになってしまう。そこに新たに芝を張っての補修を毎年やるのもなあ・・てことで通路にすることにしたわけです。

事務所建築当時は既にアメリカの住宅地を見ていて、アメリカの住宅地内の道路は真っ直ぐではなかったし、道路から住宅玄関までのアプローチには曲線やワンクッションする工夫されているのを見て、

 直線で最短距離にしないでほんの少しぐるっと回って移動する位が周囲の草木などへ視界が広がるし、
 何より歩くほんの少しの時間だけどそこで心に小さな余裕のようなものが生まれるのかもしれないなあ。

そう感じたので、良かれと思い駐車場と通路、芝生のレイアウトにしたはずなのですが・・・

そんな私の目論見は全くはずれてしまったのです(笑

まあインターロッキングを貼るのはいいとして、

 山なりになっている芝地の形状はそのままにしたい。

 粗野でも自然にしたい。

 木の根っこが浅いとこにあるけど切りたくはない、でも、凍み上がりも避けたい。

と考えてしまうので施工方法が思いつかないでいたのです。

そんな時期、チェコの住宅地を冬の早朝に散歩していると、

雑把に敷かれた歩道版が凍み上がっている住宅が目に入ってしまいます。それも1軒じゃない。

 チェコはこれでいいんだあ!?

でもしばらく眺めていて気付きました。

 これは敢えてわかった上でこうしているんだと。
 凍み上がりが落ち着いたらまた並べ直せばいいんだあ。
 簡単に直せるならこれでいい!

てなことがあって、敢えて凍み上がる通路をつくったわけだけど、考え方一つですね

私たちは自分の知っている知識経験からこうしなければならないと思い込んでしまっていることって意外に多いのかもしれません。今のやり方に縛られることなく、時に後戻りしてみることで新しいカタチを発見できるかもしれないのに。

そう言えば最近のこと。
今年になってから新人さんたちが進めているプロジェクトがあるのですが、

 どうしてそうしなければならないのですか?

との質問に、

 これこれこういう理由で一般的にこうしているわけで・・・

と答えてはみたものの、

 せっかくだから、やったことないからやってみよっか!

ということになったのですがそしたら翌週に、

 えっ、なにこれ。そのために作ってくれの。

  前例がないなら一応簡単に一部だけでも試してみないとと思いまして・・

新人スタッフが自分の考えで、現場の端材でサンプルをつくって持ってきてくれたのです。
こういうの好きですねえ(笑

家づくり発想新人賞

それがこれ。見た目には何のことかはわかりません(笑

でもこの行動力が嬉しいじゃないですか。
プロジェクトメンバーみんなから おお~と声を上がりましたからね。

時には今の常識に疑問を持ってみるのもいいし、今までのやり方を捨ててみることも必要なのかもしれません。

それが上手く行ってもいかなくてもね、
新しいものが生まれるためには必要なステップなのですから。

4 件のコメント

  • インターロッキングの補修、一旦ブロック外して、砂を入れて平にして、またブロック並べて、隙間を砂で埋める。感じでしょうか。
    この春、庭手入れしようかと、あれこれ思案中です。早くやらないと、雑草に負けてしまいそうですね。

    • インターロッキングはご推察の通りです。
      雑草も芽吹きだしたら早いですからね、今日の気温で私も焦ってきました。

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