岩手の高断熱住宅に欲しい風除室をもっと多目的スペースに

風除室のある平屋の高断熱住宅

風除室

二日間の見学会を終了!

ご来場をありがとうございました。
会場を快く提供してくださった施主さんにも感謝!です。
お引越しされたら夏は涼しい風を、冬は陽だまりのような温かい暮らしを堪能しその感想などをお聞かせいただけるのを楽しみにしております。

今日は人手不足もあり私にもお役目が回ってきてご案内させていただいたのですが、その合間時間にふと考えたことがあります。

それは今回の見学会場となっている住宅にも設けられている風除室。

岩手の高断熱住宅には風除室または風除スペースは必要

私が家を建てるとき、アメリカの住宅を見ていたために、玄関開けたらプライベートな空間以外は仕切り壁も不要、当然ドアも不要。玄関入ったら空間は一つ。住んでみても親戚家族が遊びに来ても玄関先での見送り時でも家族全員が動きやすい。その点は良かった。

冬は逆だった。
来客家族が玄関を開けてぞろぞろと出ていくまでに玄関は当然急激に冷える。
 さぶいねえ!足元気を付けてね。ほら風邪ひくから帽子しっかり被って!
というような言葉を掛けぶるぶる震えながら見送るわけだけど、これはまだいい。
これは「外の風を迎える」こころの準備ができているからさほど問題ではないと思えた。

ところが
無防備な状態でパジャマ一枚でリビングやダイニングでくつろいでいる時はまったく違う。
子どもたちの友達一人を見送る時など玄関ドアを開けたまま会話が数秒でも続いたりすると、
 なに、この冷たい空気は!?
不意に足元へなだれ込んでくる寒風にヒートショックを受ける。

そこからすぐ両足をソファより上に\(・o・)/して玄関ドアが閉まって数秒は我慢してたかな。

こんな状況を体験してからだ。
玄関の開閉は高断熱住宅の泣き所なんだと。

岩手で高断熱住宅を建てるなら

結論、

玄関外に風除室・風除室を兼ねる仕切られたスペースは必要

風除室が理想ではあるけれど、私のようなヒートショックを防ぐためにも

玄関ホールを風除スペースとするためにリビングとの間にドアを設ける。

 

海外の住宅では風除室って・・・

アメリカの住宅の風除室って。

考えてみたらアメリカの家は全館空調で家中どこでも暖かい。玄関に風除室もない。ここまではいいとして、違っていたのは住む人間の質?習性?。アメリカ人はリビングで洋服を着て靴まで履いているわけで、多少の冷風は気にならない体制だけど、私は違う。裸足だし、肌着一枚レベルの着衣で身もこころも無防備わけだから。私はこの点を見誤ったのだ。

北欧の住宅の風除室って

北欧でも日本のような玄関先のみの風除室はあまりみかけなかったような。印象に残るのはウィンターガーデンのようなスペースを経ての玄関ドアの配置。風除室プラス自転車や除雪機、ちょっとした作業スペースを兼ねたちょっと広めの土間空間と言えば伝わるだろうか。

私たちがつくる家でよくある玄関ポーチ屋根とリビング前テラス屋根を一つに連なった形で屋根をかけるタイプ。この屋根を支える柱で囲われたスペースをそのままガラス窓で埋めた感じだと思ってもらえれば良いかもしれません。

となれば、柱で囲われたスペースが屋外にあれば風除室もしくはウィンターガーデンスペースに発展させることは容易だとも言える。

ここで玄関前風除室をウインタガーデンのようにちょっと広めに確保した場合、どのようなスタイルが可能かちょっと妄想してみると、

親方的岩手の高断熱住宅につくる風除室への妄想

①風除室に薪ストーブを置く

今で言うところの鋳物ストーブではなく、もっとシンプルな移動可能な薪ストーブ。炎フェチなのでガラス面ができるだけ大きめのタイプ。

②何なら風除室に七輪や火鉢を囲んだテーブルを置く

住宅の主断熱壁外なのだから輻射熱で十分暖かく過ごせるのだから室温は下がっていい。換気のために窓を適当に開ければいい。

③風除室にプランターや鉢植えをたくさん置いて小さなオアシス化

雪の風景のなかにあるカプセルとでも言えそうな窓ガラスに囲まれた緑の空間
何ならここで冬に野菜を育てたっていい。
土間は水勾配で仕上げ排水も設けなければならないけど。。

④風除室で岩手の冬におうちキャンプ

天井からハンモックを下げるかリクライニングチェア、もしくはビールケース並べて寝袋で寝てもいい。
風除室でうたた寝できるなんて最高だと思う。

そうなると・・・
小さな冷蔵庫かクーラーボックスにビール・ホッピー・ワインは欠かせない。

家に入れば冷蔵庫あるでしょ!とは言われそうだけど、それ利用しちゃったらキャンプじゃなくなるべ。
と思ってしまうのって変なのか(笑

これらの妄想をもし実現しようとしたら、風除室のガラスはペアガラスにはしたい。

岩手の高断熱住宅で風除室の夏はどうなる?

①風除室ガラス面に日除けを考える

冬は風除けなら夏は日除けに限る。ドイツのエコハウスのように蔦類をワイヤーに這わせる。実益を兼ねてキウイも良さそう。

②風除室の通風・熱気排出

屋根に熱気排出用の蓋が理想だけれど、ウィンターガーデンスペースの一番高い所に熱気貫窓を2カ所設ける。当社の場合ならドレーキップ窓の内倒しで熱気排出を考えるけど。

③風除室の窓ガラスを取り外す

これはスウェーデンの住宅であった。ガラス建具がはめ込み式になっていて夏は取り外してオープンに。
外した建具の保管場所の工夫はいるがウィンターガーデンの一角を使えばいいかと。

④風除室にフォールディングドア(折り畳み窓)タイプの窓を使う

夏の期間は折り畳んだままで風除室を全開放してしまう。畳んだ建具を固定しなければなりませんが。
これが一番かな(笑

日本的に風除室を考えると思考範囲は狭いものになってしまいがちだけど、

住宅の主断熱ラインの外に、屋外と屋内との間につくる第二の温熱空間

というものが創れる。としたらどういう使い方ができるだろう?
くらいに考えてみるのも楽しいかもしれません。

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