高断熱住宅で迷う送風暖房と温水暖房のこと。

岩手県盛岡市内で高断熱住宅工事中の現場。

温水床暖房配管を終えた状況。

上記にあるように3層管なので折れたら回路ごと配管交換になるのであまり曲げをきつくはしたくないよね。昔と違って断熱性能は2倍以上になっているのだからと配管ピッチを400程にしていた時期がある。それで全く問題なく暖められるからそれでもいいわけだけど・・・

暖房の理想は・・・ 

暖房しないで暖かい、もしくは限りなく暖房感のない暖かさだよなあ。

と考えたら、床面の温度を下げても暖かさは変わらないのが良い。

そんなことから、配管ピッチは20㎝に。
倍の配管量にすることで放熱温度をより低くできるようにしたのです。

それに温水の循環温度下げられれば運転効率も上がる。
何よりのちにあり得るかもしれない太陽熱温水での可能性も見えてくるわけだから。

それにね、温水配管て他にも使いようがあるのですよ。
以前、この配管を利用してお風呂の残り湯の熱を熱交換して回したことも(笑
その効果は、50坪ほどの家で夜から朝までの室温低下を抑える程度でしたけどね。
暖房費削減にはなったかと、

温水床暖房稼働中の床面をサーモカメラで観ると、

サーモカメラ越しの温水床暖房

私にとっては暖房のステルス化が目標かな。

暖房方式って、熱源を別にしたら大きく分けたら輻射方式である温水暖房と送風暖房に分けられるのではないかと。

そこで今日はそれぞれに異なる特徴とメリットについてぺっこ(少々)。

輻射式温水暖房

温水暖房は水を加熱し、その温水を建物内のパネルヒーターや床暖房のパイプを通して熱を供給するシステムになります。

温水暖房のメリット

  • 均一な熱分布: 温水暖房は熱をゆっくりと均一に分布させるので部屋全体が快適に保たれる。
  • 快適な体感温度: 床暖房などでは、足元から暖めるため、体感温度が高く感じられる。
  • 空気の乾燥を防ぐ: 温水暖房は空気を乾燥させにくいため、快適な室内環境を維持できる。
  • 静かな運転: ファンや送風機を使わないので、運転音が非常に静か。
  • エネルギー効率が良い: 特に床暖房システムは熱損失が少なく、効率的に暖房できる。
  • 温水は熱源を選ばない:その時々で効率の良い熱源機器を選択できる。

    ※親方的には放熱面温度と室温が限りなく同一温度になる断熱性能が理想かなと。

送風暖房

送風暖房は、熱交換器で加熱された空気をファンで部屋に送るシステムになります。

送風暖房のメリット

  • 迅速な暖房:加熱した空気を直接送るため、部屋を暖めるのが早い。
  • コストが比較的低い: 設置やメンテナンスのコストが温水暖房に比べて低い。
  • 冷房も兼ねる: 同じダクトや送風機を使って冷房も行えるため、一年中使用できる。
  • 温度調整が容易: 素早い温度調整が可能。

比較と選択

  • 体感温度
     温水暖房は足元から暖めるため、より快適に感じられることが多い。送風暖房は空気を暖めるため、部屋の上部が暖かくなりがち。

  • 空気の質
    温水暖房は空気を乾燥させにくいので、アレルギーや呼吸器系の問題を抱える人には適している。送風暖房は空気を循環させるため、ホコリやアレルゲンを舞い上げる。

  • コストと設置
    温水暖房は初期投資は高いが運転コストは低め。そして暖送風暖房は設置コストが低いが、暖房設定温度が高めになり運転コストが高くなる場合も。

最終的には、建物の構造、予算、ご家族の体質などに配慮しての判断化かと、
最適な暖房システムをどうするかの前に、岩手に最適な断熱性能選びが第一ではありますが。

個人的にはエアコンの暖房吹き出し温度を超高断熱用にもう少し下限を低くしてくれたら・・・
とは思うのですけど。そう簡単ではないでしょうけど。

4 件のコメント

  • 蓄暖のコストがあまりにも高く、エアコンにかえましたが、風が当たるのが嫌です。蓄暖のホンワカした暖かさの方が好きです。それこそ、ステルス的な暖房でした。もう、深夜電力機器割引もなくなり、蓄暖を使える電気料金には戻らないのでしょうね。
    床暖はちょっと憧れます。

    • エアコンに切り替えると、蓄暖の暖かさの質を知ってる方は同じように話しますね。
      新築ではありますが、リフォーム用への確認のためスタッフの家で床下露出配管は試しています。
      それでも普通に暖かくはなります。ですが現在のように低温というわけにはいかないとは思いますが。

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