当社住宅展示場から。
日除けスクリーン暴露的放置試験
2階ホール西側の二つの窓に数年前から試験的に設置されている日除けスクリーンがあります。それを一か月ほど前から24時間下げっ放しにしています。
なぜ、下げっ放しにしてかというと、暴露試験的な意味合いが強いです。
この時期の紫外線で色褪せはどうか、
強風の時にスクリーンが困ったことにならないか。
とのつもりだったのに、昨夜のような豪雨的な場面ではどうなのか。については念頭にはなかったので今朝確認すると・・メーカースクリーンは開いていたので強風で外れたということ。この外れることって良いことかかと。でないとレールがあるわけではないので強風で暴れて大変なのです。
あとは月日の経過とともに色褪せは進行しやすいとかはあるかもですね、
室内側でのカーテンやスクリーンで日除けって?
陽射しの輻射熱は抑えられるので体感として有効。ですが、熱は窓内側に入りカーテン裏で受けているので熱気はカーテンやスクリーン裏から天井に漏出し天井面を熱することになるので、外で陽射しを遮れるならそれが一番の省エネなのです。
日除けスクリーンとコスト
日本の場合、カーテンを付けるのは当たり前と誰でも思っているかもしれませんが、ヨーロッパの人たちは室内側のカーテンやスクリーンて当たり前だとは考えていないようです。むしろ窓外側に日除けシャッターがあれば屋外からの視界(特に夜間)を遮れる。日中は日除けにも使えると考えるようです。でもシャッター下すと視界まで遮られ室内が暗くなってしまうことを嫌う方は窓外に日除けスクリーンを付けるようですね。
カーテン予算+日除けと考えず、カーテン→シャッター+日除け
的に考えてみてもいいのかもしれません。
カーテンのように日除けは全窓に必要なわけではない
家の北側にある窓は必要ない、そして住宅地なら最低限2階の東西の窓で足りるはずです。あとは一階南面、特にテラス窓をどうするかです。個人的には簡単なサンシェードみたいなもので充分ではないかと考えています。以前当社展示場のデッキ前のテラス戸に2.5mせり出しの電動オーニングを付けていたことがあります。電動でせり出していく動きを見ているだけでわくわくしたものです。
ところがです。ずっと使ってみて失敗だったと気づきます(笑
殆どの日で使えるのは風のない朝方だけ。それ以外は風でゆらゆらして折れそうなので仕舞ってしまう。これじゃ必要となる日中で使える場面て殆どなかったわけです。普段、余程の強風でない限り風のこと意識してないですから、ここが失敗の元だったわけ。バカだよね(笑
サッシより高価な日除けって必要か
外付け日除けブラインドが理想なれど・・
以前ですが、欧米~中国まで日除けスクリーンを探し回った時期があります。初期どこも高い。価格が高いと思える基準がサッシのお値段との比較です。サッシより高いスクリーンは要らない。それならサッシの断熱性をもっと強化した方が良いと思えたわけで、外付けブラインドがそんな位置づけになるのではないかと思います。
窓は内外を含めたコストを考える
窓がなければ、サッシコスト+カーテンコストもゼロになる。だから窓を少なくすればいいというわけではないはずです。家を建てる立地と自分たちのライフスタイルに合わせて取捨選択すれば良いのだと思います。
窓に関する最近よく耳にする不思議な話。
断熱等級6、断熱等級7が導入されたからでしょうけど、
断熱等級をクリアするために、窓を減らし、窓という窓を採光基準ぎりぎりまで抑える提案するハウスメーカーが多くなっているとのこと。でもこれは、今に始まったことではありません。震災後以降に耳にしてはいました。それが上位断熱等級の登場でより顕著になったと言えそうです。
窓を減らせば工事金額も安くなるし、断熱性能も上がる。一石二鳥でしょ。
ということなのかもしれませんけど、なんかおかしい。
それなら逆に、
可能な限り施工コストを抑え且つサッシ取付後に窓の断熱性能UPを考えるのが本筋ではないかと。
これから夏の暑さも本番へ突入。
窓越しの日差しの熱さ、陽射しの角度、屋外からの照り返しの有無など、陽射しや明るさとの付き合い方を注意深くチェックしてみるのも良いかもしれませんよ。
窓が小さい、数が少ないのでは?という家を見かけますね。
立地環境や最後は予算との兼ね合いだと思いますが、施主さんの意向も多様なのかもしれません。
太陽に素直な家(パッシブ設計など)を追求したいものですね。
仰せの通りで、明るさに弱い方もいらっしゃいますし、考え方は一様ではありませんので。
パッシブデザインと空間との関係性はいつでも追及していたいです。