漆喰の可能性を知り、もっと身近に感じるための塗り壁教室

昨日は塗り壁教室。
漆喰で何ができるのか?について沢山のことをお伝えしたくて、そして知った上でぜひチャレンジしてもらえたらと思うと、つい熱が入り過ぎて気付いたら終了時間をオーバー。

特に今回はレンガ模様仕上げに重点を置き、仕上げのタイミングまで理解していただけたかと。
・・・そう思ってるのは私だけかもしれませんけど(笑

考えるより先ずは体験する漆喰塗り体験

漆喰でつくるレンガ模様 (1)の画像

最初は通常の仕上げ厚さで塗り延ばしてもらい、素人でもできる仕上げパターンやちょっとした遊び心でのデザインポイントづくりなど、素人でもできるってことをお伝えしました。

そしてその後は、レンガ模様仕上げ体験へと進みます。
遠慮なくもっともっと厚く塗ってください!
とはいうのは簡単なので、一部しっかり塗り厚を確保していただき多少薄いところがあっても良しということに。塗り厚が薄いとどうなるかも分かってもらえると思ったので。厚いとこあり薄いとこありです。

漆喰でつくるレンガ模様 (2)の画像

漆喰で仕上げたレンガ模様を眺めた時の、

これ、俺がやったのか!みたいな達成感のある表情を見れただけで私としては嬉しい時間になりましたね。

どんな雰囲気での塗り壁体験なのかを短い動画で紹介するとこんな感じ。

昨日は暑い中塗り壁教室へご参加いただきありがとうございました。
ぜひ昨日の体験をご自分の家に活かしてみてください。
その時を楽しみにしております^^

最後簡単に漆喰のメリットなどを

漆喰の成分と特性

当社で扱う漆喰は主に消石灰、大理石の骨材などで構成されています。これらの自然素材の組み合わせが、私どもの完成住宅で採用されている漆喰の特徴的な性質や風合いを生み出しています。

アルカリ性: pH値が11~12とアルカリ性で、これが抗菌・防カビ効果の源となっています。
多孔質構造: 微細な孔が無数に存在し、これが調湿効果や消臭効果を生み出しています。

漆喰仕上げの効果

漆喰の調湿効果

・1平方メートルあたり約900mlの水分を吸収可能(塗り厚によって変動)
・湿度が高いときは吸収し、低いときは放出する
・結果として室内湿度を40~70%の快適範囲に保つ傾向がある

漆喰の消臭効果

・アンモニア、酢酸、ホルムアルデヒドなどの臭気物質を吸着
・実験では、6畳間相当の空間で約70%の脱臭効果が確認されている

漆喰の抗菌・防カビ効果

・大腸菌や黄色ブドウ球菌などに対して99%以上の抗菌効果
・コロナウィルスを5分で95%不活化(当社試験結果)
・カビの胞子の発芽や成長を抑制

漆喰の空気清浄効果

・ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)を吸着
・1平方メートルあたり約1,000μgのホルムアルデヒドを吸着可能

漆喰の蓄熱・蓄冷効果で省エネ

・漆喰を仕上げの割合が高ければ高い程、蓄熱・蓄冷効果は高い
・漆喰の仕上げを厚くすればするほど蓄熱・蓄冷効果は高い
 
  ※仕上げ厚さは種類によって異なります。

漆喰の施工方法と注意点

1.下地処理: 既存の壁面を清掃し、下塗りを行う(製品によっては不要な場合も)
2.水と漆喰を適切な比率で混ぜ合わせる(通常1:2~1:3)
3.鏝(こて)を使用して2回に分けて塗り重ねる
4. 表面を平滑に整え、必要に応じて模様付けを行う
5.完全に乾燥するまで2~4週間程度かかる

漆喰施工の注意点

・温度や湿度によって乾燥時間や仕上がりが変わるため、施工環境には注意が必要
・塗りムラが出やすいので、そのつもりで仕上げ模様を考える

漆喰の維持管理

・基本的にはほこりを払う程度で十分
・汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で軽く拭く
・ヘアライン状の細いひび割れが入ることがあるので小さなタッパーに補修用を保管しておく

漆喰仕上げコストの一般的な目安

・材料費: 1平方メートルあたり2,000~5,000円程度
・施工費: 1平方メートルあたり5,000~10,000円程度
・合計: 1平方メートルあたり7,000~15,000円程度
(通常のペイントやクロス仕上げの2~3倍程度)

 ※当社の場合、漆喰をコンテナで直輸入していることと標準化しているため、
  上記下限コストよりもかなり安価で提供しています

漆喰の現代的な活用法

・部分使い: アクセントウォールとして一部の壁にのみ使用
・色付け: 顔料(自然鉱石から採れる色のみ使用可)で淡い色で仕上げる
・デザイン施工: 塗り方や仕上げ方を工夫して模様や凹凸を付ける(レンガ模様や石肌仕上げなど)
・他素材との組み合わせ: 木材や石材と組み合わせて和モダンな空間を演出

その他、漆喰の風合いは外構の仕上げ材としても人気となっています。

漆喰はヨーロッパでは紀元前から使われている伝統的な素材ですが、現代の住宅にも多くの利点をもたらす可能性を秘めています、ただし、その特性や施工方法など十分に理解した上でもっと身近な素材にしていくことが重要ではないかと思っています。

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