家づくりでは脇役中脇役と言える、
注目されることのない部材の話を。
ずっと以前(20年前)のこと。
現場で、この配管を見せると、
ほとんどの業者がこう言います。
「折れたら大変だから」
「手間がかかるから」
「無難な一般的なほうでいいですよね」
たしかに。
この配管は、雑に扱うと折れます。
だから、
9割以上の業者が使いません。
それでも、使っています。
理由は一つ。
あとから、面倒が起きにくい。
床暖房は、
施工し完成した瞬間がゴールではありません。
住んでから、
何年も、
何十年も使う設備です。
床暖房で一番困るのは
「暖かさ」よりも、
「面倒」です。
・不凍液の補充
・不凍液交換時期の判断
・ポンプや機器のトラブル
こうしたことが、
少しずつ、
暮らしのストレスになるはず。
配管の違いは、ここに出ます。
この配管は、
中が汚れにくい。
その結果、
・不凍液が傷みにくい
・補充や交換の頻度が少ない
・静かな状態が長く続く
何もしなくていい時間が、長く続く。
それが、
住まう方にとってのいちばんのメリットです。
折れたら、やり直す。
施工は、正直、面倒だし手間がかかります。
でも、
床の下は、
完成したら見えなくなる。
見えないところほど、
後悔が起きにくい選択をしておきたい。
折れたら、
曲げ直さず、
やり直す。
それだけのこと。
温かさは、当たり前でいい。
その代わり、
暖房していることを、気にしなくていい。
忘れていられる。
床暖房は、
それくらいの距離感が
ちょうどいいと思っています。
家づくりは、
前面になりがちな性能より、
小さなことだけど、静かな安心が残るかどうか。
この配管は、
そのための選択です。













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