今日から明日までの二日間、
岩手県盛岡市東仙北にて完成住宅見学会を開催中です。

詳しくは当社HPでご確認をお願いいたします^^
今日は、
完成お引渡し間近となった当社最高の超高断熱住宅「無暖房の家」シリーズの現場へ。

現在、1・2階に分かれての造作家具等細部の塗装作業中!だったたので、
今日は外部からほんの少し特徴などを紹介しようかと^^
準防火地域で高断熱住宅を実現するために。
ここ建築地は準防火地域。
準防火地域で高断熱住宅を建築したいと考えた時、一番悩むのが窓をどうするか?です。
準防火用に認定されたサッシは一般に防火性能を優先するため、ガラススペーサーが樹脂ではなくアルミになったりガス層が薄くなったりなど断熱性能や防露性能は下がってしまいます。
準防火地域で妥協しないしっかりとした高断熱性能を維持するか、準防火地域だから仕方がないと妥協して防火サッシにするか、その選択を迫られることになるのです。
ここで私たちが提案しているのが、
準防火地域でも妥協しない高断熱住宅。
そこで提案させて頂いている手法の、
一つは、
防火シャッターで防火対策をする。

利点:
①防火シャッター自体で傍記基準をクリアできるので、サッシ素材など全くの自由。
断熱性を損なうことなく写真のような樹脂での格子もカラーも自由自在。
②内開き・内倒し換気のドレーキップ窓とはシャッターを下した状況での相性がいい。
防火シャッターは防火規制をクリアするだけでなく以下の利点も。
・強風時の防災対策
・市街地での防犯対策 ※これが一番おススメのメリットかも。
弱点:
①シャッター枠が外側にせり出すので窓デザインの選択範囲は狭まる。
②準防火用サッシも割り増しになるシャッター分の価格が負担になる。
※コスト調整は窓の配列等で可能
トリプルガラスに格子を付けても断熱性を損なわないしくみ
高断熱を重視する場合、格子を複層ガラス内に収めるなんてガスを抜いてしまうに等しいですからね。
今日の現場で、たまたまトリプルガラスと格子のしくみを陽射しが解明してくれていたのでそれを(笑

影だけ見たら、縦横ダブルラインです(笑
格子が内と外で2本。なのでその分格子も2倍というわけ。
個人的にはトリプルガラスの厚みがわかりやすくて好きなんですけどね。
ここでふと、
次の格子デザインを、影のようなダブルラインも素敵ではないかと。
とすれば・・・ 影は4本になるってこと?・・;
ちょっと考えてしまいます。
過去の紹介記事も。
そして、もう一つの窓の防火対策が、
ドレーキップのトリプルガラスの高断熱サッシに、+ペアガラスの防火サッシで対策。
これはフィンランドの高断熱の二重窓をヒントに、
防火規制を逆手に5層ガラスにしてさらに窓の断熱性能を上げてしまおうという防火地域対策。
この手法も、内側の窓はドレーキップ窓であることがポイント。
外側はペアガラスの縦辷りで外側に開くタイプとの組み合わせになります。
以上、簡単に準防火地域で断熱性能を落とさずに家を建てたい!と考えている方向けのお話でした。
ところで・・
窓のトリプルガラスの断熱性能を損なわないヨーロッパスタイルの格子を採用しているのって、もしかしたら日本では当社だけ?かもです。
「トリプルガラス」 「格子」
でネット検索すると、このブログ記事が1位に表示されるので。
トリプルガラスの高断熱サッシを採用したいけれど・・・大好きな格子は付けられそうにない?
と悩んでられる方がそれなりにいる?ということかもしれません。
土曜日、車で市内に出かけた際、ちょっとだけ回り道をして、こちらの現場脇通りました。無暖房仕様に加えて、シャッターの厚みで、より窓辺に奥行きが感じられ、ヨーロッパのお家みたいで素敵です。
井上さんのおっしゃる通りで、シャッター枠にはヨーロッパの窓の奥行を感じさせる窓トリム的な効果もありそうですね。