私は海外に行くと、合間をみては路地を探して歩く。
路地フェチになったのはいつの頃からなのかは記憶にない。
路地裏にこそその街の匂いがあるし、そして何よりヒントが隠れている、
そう思えてしょうがない気持ちがいつもあるからだと思う。
それでいつもみんなに迷惑かけてしまうのだけど、、、
今日はそんな路地裏を^^;








古い建物に据えられている木製のガラス戸。
所謂現代でいう木製サッシ。
今日お邪魔した家も、築60年の家。
まず、家の気配を感じてみた。
60年の古さを微塵も感じさせないこの趣はどこから来るのか・・・
探ろうとした。
大きくせり出した軒、高い天井、太い柱に太い梁、
それは記憶に残るよくある昔の家屋・・
それとは違う何か、、、
そして見つけた。
その一番の要因は、木製のガラス戸だった。
木部の木目が褐色に、それがほんのりと浮き上がりなんとも言えない風合いを醸し出していた。
アルミサッシに交換したよくある古い家とはまったく別次元だ。
どういう風に暮らせば、どういう風に手をかければ、
あの領域にたどり着けるのか。
つい、一生懸命に窓の桟を拭く姿を思い浮かべてしまった。
鈍感な私でも、大切に守られてきたものだということはわかる。
一般の日本家屋で、
築60年でこれだけの経年美を持つ家に、私は初めて出会ったと思う。
”経年美のある家”
私達も、もっともっと探究していかなければなりません。
コメントを残す