住宅素材:成分表示への誤解

住宅建材や素材に成分表なるものがある。
巷でみる成分表はシックハウス対策の場合、
大まかな参考程度にしかならない。

特にメーカーから提出される成分表は割合の
大きなものから表示し割合の小さなものを
”他”○○%と表示することが多い。

この”他”というものこそ確認すべきものだったりする。
量の問題ではなく、悪さを問題にすべきなのだから。
また物質と物質の反応により、放散物質は他のものにもなる。

メーカーに「この”他”って部分の成分について教えて欲しい」
と問合せると「教えられないと言い、物質について特定して
いただければその物質の使用の有無については解答します」
と返ってくる。

これは、まだいい方。ひどいメーカーになると
「企業秘密ですから、一切回答できかねます」とくる。

その上「F☆☆☆☆なのに何が問題なんですか」

一瞬、このやろう! 開き直ってやがる。。。

とあきれるも仕方ないから、

「成分表は製造法に関わる企業ノウハウだとしてチャンバー法に
よる放散物質の分析データが欲しいのですが。放散するものは
ノウハウには関わらないですよね」と切り返してみる。

こうなると二通りの答えが返ってくる。
「そのようなデータはとっておりません」かもしくは
「当然、データはございます。ですが公開はしておりません」

こんなやりとりしてもう二年。

いい加減疲れるわな!

こんな状況だったので、ドイツでエコテストという雑誌に
感心もし共感できた。分析費用は安いものではない。
工務店やこの仕事に関係する者が協力して分析できたら・・・
と模索するも費用が伴うだけにこの問題に対する温度差は
悲しいかなあり過ぎる。

そんな事情から自社の素材くらいは単独でもデータを持ちたいと思う。
現在、チャンバー法による建材の放散物質の分析を開始した。
自然素材も例外ではない。なぜか?って・・・あるアトピー対策素材を
扱ってる会社が薦める100%自然素材という商品の分析結果が
ホルムが規制値オーバーしてるんですから。。。何をあてにすれば
いいのか分からなくなります。

この業界の”受け売り住宅”体質から、早く脱出できたら!
なんて果てしない夢なのかもしれない。

でもやってみます!

2 件のコメント

  • hiroさん、ありがとうございます(うれし涙)
    ひどいところはホームページ上で暴露しちゃいますかね。
    影響力のある大学の先生方でもちょっとホントのこというと、
    身の危険を感じると言いますから。。。
    私は影響力ありませんから本当のことを程々に暴露する分に
    は許されるでしょ!

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