塗り壁の実際の現場が見たいということで案内された場所があった。

この建物は数年前まで老人ホームだったらしい。
それを新しいオーナーがホテルにするのだとか。

プールもある。
老人ホームにプール?
富裕層向けの老人ホームだったのか、これがスタンダードなのかはわからない。
話の内容からすると老人ホーム閉鎖はリーマンショックの影響ではないかと。
いずれホテルだったらこのプールはプラス要因なのかもしれませんね。
まあそんな話はさておいて、裏庭の方へ回ってみると・・・

おお~、やってるぜえ。
これはコテ塗り作業の壁なんだけど、建物の周囲を歩くと、

こんな壁があったり、

壁を砕く作業をしていたり、

ローラー塗りしている人までいて、壁の状況に応じて改修法を違えているのがわかる。
日本の住宅はつくることに関する技術はあるが、維持補修技術は乏しい。
このように現場にはたくさんの手法が隠れていた。
このローラー塗り一つとってもそう。
塗り壁博士曰く「このローラーちょっと違うがな」と発見。

これなら塗料が壁によく入るわな。こりゃいいわ!
てなことで、ここで使われていたツール一式を購入決定。
専門ショップできれいなツールのみを観ただけだと分らないことも、
使用されている現場で見るとよくわかるわけ。
材料があるだけでは大した意味はないですからね、
何百年と磨き上げられてきた彼らのツールとノウハウもあって初めて
良い材料も最大に活かせるってものです。

木製サッシに、

内部の木製ドアまで再塗装しておりました。
やはり現場こそ、発見の宝庫です。
そしてここで発見したもの、

オ、オレンジが。
これって食べてもいいんですかね?
いいんじゃない、
では一個だ、、
ここの人は誰も食べないよ、おいしくないから。
えっ!? あぁ、そぉ・・
これって、鑑賞用なんでしょうか(笑
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