なんと、原生林だべぇ!

うらうらしながら眺めたのは、白神産地?ではない。
北上山地の中にある我が故郷、というか実家のすぐ裏で庭先からの視界がこんな感じ。
子どもの頃、この山の中を駆け巡り、
傷だらけなってることにも気づかなったなんて、
それだけ好奇心が勝っていたんでしょうね(笑
好奇心と言えばここでの楽しみの一つが、木の上で過ごす時間だったかな。
下藪の上まで木を登ると視界が開けるんだけど、木に登ってできるだけ高い場所の枝に座る。
そこからの視界は格別で、どこまでも、海までも見えるような気がしたものです。
実際は周囲の山しか見えないし、視界はほとんど変わらないのに・・・
今思えば不思議ですねえ、、子ども目線なんでしょうかね。
遠くを眺めながら一人、広い海とかまだ見ぬ世界に妄想を馳せる時間はあっという間で、
気づけば薄暗くなっているなんてことはしょっちゅうでした。
私の妄想癖はこの頃にはすでに始まっていた?ということかもしれませんね。
私が今でも木に登り枝打ちすることができるのは、この環境で育ったおかげなわけです^^;
この裏山で一番のワクワクは、秘密基地をつくること。
鉈や鋸で木の枝や竹を切り、縄で結んで組み立てる。
小さな子どもが3人ほど入れるくらいのものだけど、これが一番楽しかった。
この時から家づくりが生業になる片鱗はあったのかもしれません。

竹林の広さは今では当時の十分の一くらい。
ここから適当なサイズの竹を切り、枝を落とし乾燥させ釣り竿をつくる。
冬になればできるだけ太い竹を切り出し適当なサイズにカット。
節を滑らかになるまで削りその後、竹を半割にし割り面にV刻みを入れて、
まきストーブの火で炙りながらゆっくりと曲げると・・・
子ども用竹スキーの出来上がり♪
弓矢も、吹き矢も、貯金箱も、背負い篭も、作り放題でした^^
もちろん、竹の子も食べ放題ではありましたが・・・
そりゃ毎日食べてたらね、数日後には放置です(笑
冬は罠をしかけキジやウサギを獲ったしね。
今でいうなら、山の中の無人島0円で生活?みたいに。
今までも何度か、私の子ども時分のことを話ししていますが、
毎度ながら生まれ育った場所ってそういうものなのかなと思います。

シアトルのような・・・

故郷の庭先を眺めながら、
今の親不孝をこころの中で詫び、一足先にカーネーションを渡した。
母だったことって、あったったかなあ?
ありごとうね。
笑いながら受け取ってくれた。
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