8年程前の冬、既にお住まいの家に、
断熱状況をチェックさせてください!
とお願いし、お邪魔した時のこと。
ご主人と雑談しながら、主に1階周りをチェックさせてもらうと、
妙に温度の低いところが目に入った。
私としてはドイツの樹脂サッシの性能確認のつもりで窓にサーモカメラを向けたのですが・・・
右側薄緑のところがサッシで、青く温度が低くなっている部分は室内壁の枠部分。
なすてこうなるべ?
ドイツのトリプルガラスの樹脂サッシは性能が高いのはわかる。
何カ所かの窓を観察してみると、外の冷えが回り込んでいるようにも思える。
これまで幾度となく冬のチェックをしてきたはずなのに、ペアガラスなどでは意識させられることはなかった初めて視界だったのです。
そして二年位が経ち、
これがサッシの躯体への取付部分の断熱性能ψ値なるものが原因だと知ることができたのは幸運だったのですが、では改良するにはどうすれば・・・という課題に向き合うことになってしまいます。
それからですね、ドイツや北欧のサッシの施工法を学ぶもそれをそのまま採用するのは難しく、歯がゆい時間が過ぎるだけだったのが、幸いなことに4年前、改良スペックをスタートすることができたのです。
でも、その後ももやもやは続きます。
熱画像から効果があるのは確認できても、それがどのくらいの効果があるのかが、
まったくわからないし、目安もない。
だから今後もし、もっと改善しようにも考えようがないというのが正直なところでした。
それが今は、あくまで我流ではあるけれど、
自分たちなりな目安はできたような気がします。
これはあくまで簡単にするための目安です。
本来なら、縦枠、上枠、下枠を計測しなければならないのですが、縦のサッシの取付性能を4方枠に置き換えていますし、ヒートブリッジの影響範囲も測定開始時の目視で判断しているからです。
ですが、私たちには傾向としての目安にはなります(笑
サッシの断熱性能Uw=0.8と設定して統一してみました。
その方が取付性能の影響度合いを比較して分かりやすいので。
例えば、一番左のサッシの取付方法の場合で見てみると、
Ua値0.8のトリプルガラス樹脂サッシを、住宅に取付けた後の窓性能Uwinstalled値は1.32に低下してしまっています。
1.32・・・
この断熱性能って、ペアガラスの高断熱サッシの性能レベルです。
ほんとかいな、と思ってしまいますが、嘘かもしれません(笑
だって、私が我流でルール付けして計った上での計算値ですから^^;
当てにはなりません。
でもね、左から二つ目にかなり近い取付方法のψ値が載っているものを見つけたました。
ほぼ近似値と言って良いものでした。
ということで、
当たらずとも遠からず、ということかもしれないなあ、
程度に見てください^^
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