強化したい住宅外壁の防水の仕組み

高断熱住宅の断熱層を連続させたい

今日は、断熱のヒントが得られたら・・・くらいの軽い気持ちで現場へ。

外断熱上のハウスラップ
現場は、主だった外壁面には既に外張り断熱財であるフェノールフォームは張り終えてハウスラップで覆われている状況だった。

住宅の外張り断熱工法は、断熱層が連続するのが最大のメリット。

切れ目なく連続した外断熱層にハウスラップで保護し、その上に外壁材の下地としてと通気層のスペーサーとしての胴縁を取付し始めたのが写真の状況。

通気層って元々の目的は、外壁内のみに断熱層があった頃の断熱層の湿気を、壁内結露を防ぐために通気層で逃がすためのものだったが、外張り断熱層が加わり、その外張り断熱層の性能が強化されメインとなってくるともうその意味合いは薄れ、現在の通気層は2次防水としての役割のほうが大きくなっている。

外壁材と仕上げ層が一次防水とすれば、このハウスラップ層は2次防水層と言える。
一次防水層は雨水の侵入を防ぐのが目的で、何かのトラブルで1次防水ラインを突破された場合に2次防水ラインで躯体と断熱層を守るのだが、この2次ラインに求められるもう一つの機能が侵入した雨水の速やかで効果的な排出になる。

サッシにだって一次防水に加え、万一の場合の雨水の排出経路が設けられているのと同じように、住宅全体を考えたらいいわけなんだけど・・・

できるならそれを可能な限りシンプルできたらいい。

高断熱住宅の泣き所
外張り断熱施工も、写真のような下屋根のある部分の断熱の細かな作業が一番手がかかる。

ヨーロッパの住宅を見ても、断熱施工は微に入り細に入り手をかけているから省略したいわけではない。ただ同じ効果、またはそれ以上にできる工夫はないかというだけなのだ。

暮らし続けるだろう何十年、断熱の基本性能の劣化を最小に、
そっして、しっかりした1次防水と安心の2次防水ラインで、断熱層と躯体を何十年と守り続けられたら・・・ 外装のメンテナンスリスクはヨーロッパのように格段に抑えられるかもしれない。

とまあ、そんなことを考えながら、

黄金色と岩手山
何十年と繰り返し眺めているはずの景色なのに、いつだって新しい景色。

住宅だって、見える所見えない所、

いつだって新鮮なもの吹き込めたら楽しいのだ。

高耐久性のある岩手で高断熱住宅な注文住宅を建てるなら

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