オヤジザルの貸し切り風呂

岩手県北に行ったついでに、せっかくだからと露天風呂を狙ってみることに。
山奥にあるこの温泉に来るのは何年ぶりだろう。

温泉到着時の外気温-4℃。

ちらつく雪、時折地吹雪・・

受付を済ませ、露天風呂にいざ直行!

ガラガラっと戸を開けたけど、ヤバイ!と一瞬で戸を閉めた。
これは・・・こころの準備要るだろ。

意を決して、再び恐る恐る戸を開けてみる。

本来の脱衣所に・・・ 雪が。さらに手前は凍ってるし・・

こりゃあ、湯舟までの道のりはある意味荒行だべ。

 踏み込む手前で靴下脱いで、裸足で踏み込んだら空かさず脱衣するのに何秒かかる?

 慌ててすっころんだら笑えないから、どんなに冷たくても冷静にゆっくりとだべ。

てなひとりシュミレーションしていると、店の旦那さんが来て、

  ここ(室内側)で脱衣した方がいいですよ。

との天の声。

 え、いいんですか~♪ ありがとうございます!!

歩くだけなら湯舟まで7,8歩なので何ともないべ。

湯舟に入ると結構な雪と時々屋根からの地吹雪対策にタオルを頭に。

しばらく湯に浸かりながら雪の舞いを眺めていると、気持ちよすぎなのか寝落ちそうになってふと気が付いた。

 なんでこんなに気持ちいいんだべ?

 気が付かなかったけど、結構な雪が顔に打ち付けてるにもかかわらず、

 冷たいどころか気持ちがいいのはなんでだ?

お湯の温度は熱すぎずぬるくもない40~41℃。
このお湯からの輻射熱と雪の冷たさが顔面でコラボしてるから?
単に体温が上がったから?

とか朧気に考ええてはみたけど、結局渕の石に頭を持たれながら心地よさに身を任せてた。

露天風呂歴30年超。
雪の中、気持ちよさそうに温泉に浸かるサルの気持ちがよくわかった。
雪の中の露天風呂がこんなに眠くなるくらい心地いいなんて大発見!かもしれません(笑

でも風呂上りが甘かった。
しっかり体温も上がってるし、雪も氷も気にならないべ。
てなことでゆっくり冷たさをかみしめながら渡り通路を歩いてみたら、
大丈夫なのは最初の数歩であとは冷たいと感じたらもう遅い。
それに氷のところなんかは足裏の皮膚が引っ付く感覚までも。

岩手の冬をなめたらいけない(戒

冬の自然がつくる造形。

湯舟から景色もだけど、行き来に見れる視界たち、
これも山奥の温泉の魅力かな。

 

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