住宅測定の楽しみ

住宅とか測定していると、

何で?こうなるの?何が原因なの?

ていう状況が現れることがあります。

例えば、

よく吹き抜けに据えているシーリングファンは1階と2階の温度差を解消する、もしくは温度差を減らせるものだと思っていたものが・・・ 実は。ってな以下のようなこともあるわけです。 

シーリングファンの誤解

例えば、断熱材より断熱に効果が高い遮熱シートというものが登場した。そんなに凄いものならぜひ採用したいと販売元の受け売りそのままに本格採用した同業仲間がいる中で、私の場合はそんなに凄いものなら先ずプチ検証してみるべ。となるのですが・・・ その同業お仲間は失敗だったと嘆き節。それが遮熱シートという代物。

遮熱シートの断熱性?

私の検証結果は・・・ 断熱性を期待するものではないということになったけど、使い道しだいではないかと。

例えば、FFストーブ1台で住宅全体を暖めるというのが流行ったことがあります。30年近く前かな?
そしたら1階2階の温度が違い過ぎる。何故だべ?といろいろ試していると、黄金の場所を見つけることができ、その後に大いに役立てることができたことも。

その経験がのちのセラミックヒーター1台で全館暖房遊びの置き場所に生かされてます(笑

北欧サッシの高断熱住宅

意外と遊べます。

室温データが夜に28℃位まで急上昇していた。何があったのか?と施主さんに尋ると、

 ああ、あの時ね。
 7人が集まって飲んでただけなんだけど、それだけで熱くってさあ。
 みんなシャツ一枚になって飲んでたわ(笑

そっかあ、高断熱な住宅は、夜に7人とか集まるだけでオーバーヒートしちゃうんだあ。とかね。

測定したり検証しているといろいろ想定外のことがあるもので、
メーカーの言うほどではなかったとかならまだ良いけど、期待したこととは結果が逆だったなんてこともありますからね。
特に新しい素材や新しい取り組みではよくあることかもしれません。

今も、一般論的な仮説でならこうなるはずはないのに、逆の測定結果って・・・どういうことよ?


わけわからん!
原因がわからない事態に遭遇すると、頭のなかはホワイトアウトになります。

でもこういうことが起こるから、測定って楽しいんですよ。
お祭りしている糸を根気強く一つ一つほぐしていけばいずれ原因にたどり着けるはず。
原因を見つけた時のあの感動。なんとも言えませんね。
見つけてしまえば取るに足らない、自分にあきれることだってあるかもしれないけど、それは笑いに変えられますしね(笑

今まで知らなかったことを知り、気づけなかったことに気づけるわけだから、結果に大小なし!かな。

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