家族が集まりたくなるキッチンをイメージして。

土間とキッチン
断熱をしっかり高めると住宅内は暖かくなる、なんて殆どの人が想像しなかった頃の住宅は土間にキッチンと薪ストーブ(ブリキ)、その傍らに食卓テーブル。そこに裸電球1個だったかと。

石油ストーブの登場
土間は無くなり、キッチンと食堂がワンルームに。そしてキッチンは北側に配置されるケースが多かったような。

多少なりとも断熱材が使われるようになり、二重サッシ等の登場でリビングも加えLDKはワンルーム化したもののキッチンは北側に配置されていることが多かったような・・・

対面キッチンの登場でキッチンからの視界はやっとリビングダイニングへと広がるようになったかと。

キッチンと食卓をI型に配列するようになるとキッチンはよりリビングと近くなり、あわよくばLDK空間の中心に据えられるほどの存在までに。

LDKのメインはリビングからキッチンへ。

家族で囲みたくなるキッチンてどんなだろう?
その延長線として今回当社住宅展示場のキッチンを入れ替えるたのですが、私なんぞはキッチンにはまったくと言って疎い、疎すぎる。そこで最新のキッチン事情も含め講師をお招きして昨日勉強会を開催したのでした。

キッチン座学

先ずは座学。

その後住宅展示場に移動し、

キッチンを学ぶ

リアルに使われている面材などの説明を受けました。

なぜ、その素材なのかとかいろいろ説明してくれたのですが、その中で一番ビビッと来たのが、このキッチンでしかできないオンリーワンな技術の話かな。
このキッチンにしかない技術っていいじゃないの。そういうの好きですね(笑

住宅の断熱性能の向上で、住宅全体がワンルーム化に進むのは自然な流れではないかと思います。これまでそんな流れを見ていて危惧してきたことが一つあります。

家族を引き付ける場所。

昔は暖かさを求めて薪ストーブや炬燵に家族は集まりました。

その後住宅内に温度差が無くなってくると、ストーブのお役目はテレビへと変わります。TV1台しかないのが当たり前だった頃のあのチャンネル争奪戦って今思えば楽しい思い出です。

スマホ・タブレットなどのモニターを一人1台持つようになると、住宅のなかで家族を集める求心力のある場所ってどこになるのだろう?

もしキッチンにより求心力を持たせられたら・・・

と考えた結果、今回のキッチンの入れ替えになったのです。

キッチン以外にも求心力の場所はいくらでもあるのかもしれません。ですが毎日の暮らしで外すことのできない場所、先ずはキッチンからです。

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