高断熱住宅の現場では内壁の漆喰仕上げ中!
仕上げを手作業で終えたこの壁の陰影がいい。
手作業なので機械生産された壁紙の様に精密に作られたものにはない手仕事のしっとり感というか温かみが感じられるし、見ようによっては芸術てきでもある。
ビニールクロスを避けてしっくいを含めた塗り壁になったのは、健康住宅に深入りしていた時期。
当時先ずは接着剤を避けるために塗り壁材に切り替えた。じゃあクロス糊が制限のないF☆☆☆☆になったらそれで良いのか?というとそういう問題でもなくなったのだ。なんせ深入りしてたので(笑
それはビニールクロスに含まれるフタル酸エステル類、特にフタル酸ジ-n-ブチルをできるだけ避けておいた方が良いと考えたから。当時この分野でトップだった大学教授先生が、
フタル酸ジ-n-ブチルは将来のリスクが大きいんだよ。
どうしてですか?と訊ねると、
ビニールクロスの経年劣化で放散量が多くなるからね。
えっ?経年劣化で・・・その放散し始めるのは何年くらい経ってからでしょうか?
ん、、、はっきりとは言えないけど、築30年以降は気を付けたほうがよいと思うなあ。
そんなさらっと言うけど・・・先生、それって重大事じゃないですか!?
そんな話を聴く機会を得て、
どうせ使うなら天然由来であっても有機系は避けて置いた方がよいのかな。ってことで漆喰材に有機物を含まないスペイン漆喰にたどり着いたわけ。
住宅内部塗り壁仕上げが標準なってから20年以上。そして漆喰に行き着いたのは13年前。動機はVOCの無い仕上げ材をだった。その後冬の過乾燥対策に調湿、省エネに蓄熱蓄冷効果を期待。でも暮らして皆さん実感する一番の効果は…焼肉後の消臭効果らしい笑#漆喰#内部漆喰仕上げ pic.twitter.com/mYkS1cQEW5
— oyakata (@ooyakata11) October 12, 2023
緩急のある職人さんの手仕事で形作られた風景のなかで暮らす。って・・・
考えただけでもドキドキしてしまうのは私だけかもしれないけど、好きなんだよね~
観てもよし!
毎日の食事や飲み物に気を配る人は多い。けれど一日18㎏、在宅で吸う空気9㎏はきれいな空気でと考える人は少ないかもしれないよね。
でももし、コンビニで空気が販売されるようになったら、
ミネラルエアーにしよ。
てことになるのでしょうけど(笑
住宅内を漆喰仕上げにするメリット
自然素材:
漆喰は自然素材であり化学物質の放散がないため室内の空気を清浄に保つ。
調湿効果:
漆喰は湿度をコントロールする性質があり室内の湿度を適切に調節。
防カビ・抗菌効果:漆喰はアルカリ性のためカビやバクテリアの繁殖を抑制。
蓄熱蓄冷効果:
漆喰は蓄熱性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つ。
美しい質感:
自然な風合いと、明かりの陰影による美しい質感。
スペイン産の自然素材である漆喰が重要ですよね。「漆喰」建材を調べれば化学合成傾向が強い素材もあることを知りましたから。
暮らしてみると漆喰の良さ、特に消臭効果がヒトの暮らしに良い影響があると思っています。補修も簡便なところも◎です。
みみたこさんもやはり消臭効果を実感されているようで嬉しいです。
蓄熱だとか調湿は体感しにくいですから。
樹脂が0.3%入って割れないものもありますが、補修が簡便できれいにできるので多少割れることはあるとしても敢えて無機100%に拘っています。