シロアリ対策のためのホウ酸による土台等事前処理

当社はずっと以前?少なくとも30年近く前から基礎断熱を採用しています。

最近では関西地方でも床下エアコンによる冷暖房の普及により基礎断熱が多くなっているようですが。
当社の場合、元々の動機は北海道で基礎で断熱することで不凍栓を不要にしているとの事例記事を見たのがきっかけでした。

基礎断熱を採用し始めたものの、不凍栓をすぐ省略できたかと言えばそうではなく、盛岡市以外の町村の許可は早かったのだけど、なぜか本丸の盛岡市で許可を貰えたのは他町村に送れること5年後。それまで冬の床下温度のデータを取っては毎年提出し続けてやっと幸運に恵まれた。その幸運についてはここでは省略しますね(笑

基礎断熱の場合、床下空間を室内と同じ扱いをすることになります。ここで問題になるのが床下土台等の防腐防蟻処理。処理をしない施工をするためには床下から湿気を抑える防湿施工と土台にヒバ・ヒノキ材を使うならOKとの住宅金融公庫仕様書にあったので青森ヒバを土台に使うようになったわけです。

そして青森ヒバにしたもう一つの理由が、
ずっと以前もブログに書いたような気もしますが再度ということで。

当時土葬だった親父の13回忌前にお墓を新たに作るのに掘り起こしてその墓に骨を入れようというもの。
親父の2年程前に亡くなった叔父も一緒にと親戚の男衆10人ほどでの作業だったかな。
掘り起こしてみるとうちの親父の棺桶は黒くはなっているもののしっかりと強度は保っていて釘抜きで棺を開けた程です。開けたらびっくり!なんと仏が10年冬眠していたかのようで・・腕とかふくらはぎとかの弾力まで残っていて・・

ところが叔父の方は掘って探せど棺桶の欠片も見つけられず骨も殆ど見つからなかったという状態。

本家の親父の長兄の話では、うちの親父の棺桶は青森ヒバで叔父のはラワンだったからな。と。

この時の青森ヒバって凄えんだな。

青森ヒバ土台ホウ酸処理前
という記憶は鮮明に残ってましたからね、頭で考えることなく土台は青森ヒバでしょ。てことになったわけです(笑

そして何軒かのシロアリ被害の処置経験を経て床下面を人体に無害なホウ酸で処理することにしました。

そこでホウ酸処理を一般と同じように現場処理で行うのか、それとも工場で行うのかの問題に突き当たることになります。

工場でとなると工場での作業工数は増え、その分生産能力は減るとの問題が起こる。

工場か現場か、
となった時にいつも、何のためにこの作業をするのか、達成したい理想の状況はどのようなものか、立ち返ると自ずと決まる。

現場では行き届かない部分が出るリスクは大きいよね。
だったら工場で加工した後に施そうよ。

青森ヒバ土台ホウ酸処理後
てことになった工場でのホウ酸処理です。

現場でなら目に留まることもあるかもですが、工場での地味な作業は皆さんの目に触れることはありませんよね。なので地味だけどそんな作業も紹介したいと思いました。

ですが・・
早送りし過ぎたみたいで・・

雰囲気だけでも掴んで頂けてら嬉しいです。

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