住宅のどんな工法も一括りにはできない、世界で良いものは良いのだから

昨年夏からインスタ始めてみて、施工に関する学びもあれば、自分が井の中の蛙であることを思い知らされる場面もある。しかし私以上の蛙もいることも確かなようだ。

例えば、日本の方からコメントでは、

そうじゃない、○○するもんだ!(わかったか的な)感じもの多いのだけど・・

具体的な事例として、床構造用合板を敷きこむ前にネダボンドを根太と外周床枠の上部に塗布する場面、

 そんな外側にボンド付けたって意味がないだろ!

みたいなコメントがあった。
こういう頭ごなし的ご指導コメントはサクッと流したりもする。
とにかく、自分の知ってる世界がすべての人が多いってことに気付かされる。

この点に関して言うと、当社の場合ツーバイフォー工法であっても一般のツーバイフォー工法とは違う。
それでXにポチっと一投稿してみたのでそれを。

動画中で矢印で差し示している部分で、床構造用合板を外周部外側まで伸ばして張っているのがわかるはず。
これが北米型の「外面合わせ」と言われる寸法の考え方。Xでも記しているように、日本の一般のツーバイフォーは在来工法と同じく床合板は外周壁厚半分にしか届かない。外側半分は強度に関係しないスペーサーとしての意味しかない。

これが構造用合板が外側まで届く設計寸法にすれば、床外枠に届く。すると根太と床外枠のT字型を構造用合板で押さえこめ合板ガセットとして強度を高めることができる。簡単な話、設計段階で外周部だけ半壁分内側に設計寸法をずらしている。このことはアメリカの工事現場で教わったことだ。

逆にアメリカの現場で、

 なぜそうするのか?なぜこうなっているのか?

を見つけたので訊くのだけど、そこで必ず

  日本ではどうしているの?

逆に訊かれ、

 日本では○○をこうしている。

答えると、

  なぜ、そうするんだ?

  日本ではそれが普通、みんなそうしている。

ここで私は終わっている悲しい人間であることがわかる。
周囲がそうしているからとの理由しか言えない、
家のことを考え、なぜそうるのかを伝えることができないのだから悲しいでしょ。

この外面合わせの設計寸法について彼らの言い分はこうだ。

 床構造用合板を外周部真ん中までにして、外側にスペーサーを嵌めて何の意味がある?
 強度は取れない上にスペーサーという無駄な作業を増やしてるだけじゃないの?(爆笑

こんな調子でツーバイフォーに限らず教えられることすべてに府が落ちたという感じ。

例えば、動画を観てもわかることをもう一つ。

アメリカは現場フレーミングで構造用合板を横に貼るのが一般的。
ある時工事現場内で進められていた室内の石膏ボードを貼っている作業を観て、

 なぜ、石膏ボードを横に貼るの?

と訊くと、いつもと同じく、

  日本ではどう貼っているの?

と逆質問され、

 縦に貼っている。

と答えると、

  ーぜ? じゃあ、床や天井は構造下地に平行に貼っているわけ?

再質問が。

 床合板を根太に直行に、半分ずつずらして貼って(千鳥張り)ます。

  そうだろう! じゃあ、なぜ壁はそうしない?

 や、や、やりやすい?か・・ら・・

もうわかりますよね、自分の常識が覆された瞬間が(笑

周囲の当たり前や常識が正しいと思ってること自体が間違ってる。
世界の中の極一部のことしか知らない、ほんと井の中のバケツにあるコップの中の蛙だべ。

こんな感じでアメリカで思い知らされてからかな。

自分の今の家づくりの普通を疑い、海外の家づくりでは、

 なぜ、そうするのか?

常に探しまくるようになったのは。

良さが解り日本に必要なもので岩手の家づくりをより良くできるなら国境は要らないもの。

2 件のコメント

  • いつまでも考える経営者ですね~感服です!
    考えないでいろんな所で大声出す爺さんにはならないようにしています~笑う

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