今回は上位の新断熱等級が登場して2年、そろそろ北海道における最新の高断熱住宅事情を知りたいと思っていました。岩手より厳しい冬の体感や工事の進め方などリアルに知ることは、同行スタッフにとっても厳冬期の方が学べるものが多いのではないかと考え敢えてこの時期を選んだのです。
断熱等級7三昧の北海道住宅視察
北海道も岩手も、HEAT20G3である断熱等級7に求められる断熱レベルの指標となる性能UA値は同じです。そこで断熱等級7相当のモデルハウスと工事現場を二日間で4カ所も見学。これもサポートして下さったAさんはじめスタッフの皆さんのご厚意のおかげで感謝しかりません。
断熱工事をリアルに記憶できる工事現場視察
家づくりを計画する方にとってもリアルな体感が重要なように、私たち作り手にとってもリアルな体験はとても重要です。WEB上で下のような写真や動画を目で観て頭で理解することは可能です。でもリアルではズームしナニこれ?となれば直に触れて触感を働かせることで体に記憶させることもできます。

無暖房状態の工事現場だからできる体感も
一通り断熱工事工程を終え充填断熱を確認できるこの現場内で説明をお聴きし、こちらの質問にも詳しく答えていただきながら過ごした時間は1時間ほど。ストーブで暖房してもいないのに、まったく寒さを感じないことに気付きます。この時の外気温‐1.5℃(アメダス)、私の肌感的には大工さんが丁度働きやすい温度感ではなかったかと。
断熱素材選びと組み合わせと施工

現場のビルトインガレージには外張り断熱層に使われ残った一枚が立てかけてあったネオマフォームゼウス。自分たちの現場と重ねやすいのもリアルな現場の利点です。
高断熱住宅の工事現場リアルの刺激
今回同行したのは設計・現場担当の3名。皆、北海道始めて、高断熱住宅視察は初めての若いスタッフばかりです。自分たちの高断熱住宅スペックとは違います。でも、それがいいのです。こちらの施工会社の担当の方が、なぜそうするのか?を語ってくれる熱に触れることができます。その熱に触れることが一番の刺激となり自身の熱が高められるのですから。
家の具体的なことは私からはお話しないでおきます。
きっと彼らがいつか教えてくれるはずですので(笑
住宅以外の北海道視察での視界
今回の出張は帯広に行く予定でした。ところが皆さんニュースでご存じのように、帯広は観測史上最高の積雪、12時間で120㎝の積雪に見舞われ災害級の状態となり、空路千歳空港に着くなりキャンセル、予定を変更せざる負えない状況になってしまったのです。
今日の雪
✈️遅れるのは良いけど…運休は勘弁して欲しいよね笑 pic.twitter.com/3xMMGrjH8C— oyakata (@ooyakata11) February 4, 2025
これは、その状況をまだ認識していない花巻空港でのツイート。
そして、私たちにとっては災害級の花巻空港への着陸場面。
いわて花巻「引き返すことがあります」⁉️とは言っても大丈夫だべ。てなことで花巻空港🛬まさかのGo-around‼︎🧑✈️二度目🛬出来なければ千歳に引き返します・・が無事着陸。この影響でスタッフ2人体調⤵︎でしたが学び多き二日間、お世話になった全ての皆さんに感謝!です。ありがとうございました。 pic.twitter.com/jt2CdA058L
— oyakata (@ooyakata11) February 6, 2025
揺れる着陸時からの急加速急上昇で体調崩してしまったようです。
揺れる機体の窓から強風で木々から飛び散る雪を見ると2秒で吐き気が襲ってくるほどでしたから、私も危なかったのかもしれません。
そして、テレビでしか観ることのないシーンも。
昨日の千歳✈️前の視界
🧑✈️CAさんもカッコ良いけど、裏方で🛫支える除雪部隊の美しい程のフォーメーションについ見惚れてしまう。恐らくエリア毎に分単位で作業時間が設定されてるのでしょうね。 pic.twitter.com/rDnzWHdjXe— oyakata (@ooyakata11) February 7, 2025
高断熱談義の夜
夜は意見交換の場に。学んだことベスト3までお互いが報告しあったり。あれは絶対うちでも採用した方が良いと思うとか。実験して確認してみたい!とか、たくさんの刺激のすり合わせ時間。そこに添えるのは、

これでしょう。
このデカほっけ、4人でつつくにはちょうどのサイズだったかと(笑
家づくりはリアルの積み重ねじゃないと!
と改めて感じさせてもらった三日間、おつかれさまでした!
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