住宅の省エネと省マネ

住宅の断熱性能と暖房費。
性能を倍に上げたとしたら・・・暖房消費エネルギーは半分になる?
と思いがちですが、実際は消費エネルギーはもっと下がって1/3近い。

このことに「どうして?」という質問がよくあります。
これを言葉でとなると伝えにくいので、次のグラフを見てください。

暖房費と温度差の画像

これは月毎の暖房費を示した棒グラフ。
これを暖房しなければならない家の内外の温度差としてみると解りやすい。

単純にその月の平均気温として固定して見る。
性能を倍にすることは茶線以下の部分をカットすることになり、
暖房するのは茶線より上の温度差部分と考えるとよさそうです。
さらに倍にした青線でも同じように性能比以上に効果は大きい。

でも実際、外気温は毎日変化していて、-10℃もあれば5℃もあり
いつも一定ではありません。
だから実際は省エネ性能を上げていったとしても
緑線のように暖房費は弓なりになってしまうわけです。

そして、住宅の燃費を左右するのは断熱性能だけではありません。
暖房の省エネ性能も重要だし、
体感温度を上げることで暖房温度を下げることも効果はある。

そんな省エネに結びつく要素ごとに最小コストで最大効果を狙う。
いやもとい!
要素ごとに最大効果を狙い、総合的に最小コストを目指す
と言ったほうがいいかな?

省エネ性能を上げたら当然暖房費は下げられる。
性能が上がればコストが上がるのは一般的だけど、
暖房費が下げられるように、
性能を上げたら下げられる建築コストだってある。

素材性能、施工性能、機器性能、メンテ性能、
これらを複合的に絡めながら
最高の省エネ=省マネ性能をめざしたいものです。

岩手の省エネ住宅なら。

4件のコメント

オール電化は年間7万円増になるという先日の値上げ話について。
……とすると,月6千円程度のアップということになります。(夏場はそれほど変わらず冬場は倍以上ということでしょうけれど。)それって多すぎませんか?

hiroさん、次世代ギリギリMAX?で、18800Kw/hがベースです。
標準家庭280kw/hで700円アップということだったので、
燃料調整費は2.5円のアップ。
現在1.23円ですから計3.73円のアップ。
燃料調整費は昨年9月まではありませんでしたので、
単純に18800×3.73の結果です。
電力使用量が小さければ、
それだけ私の計算よりアップ額は低くなりますよね。
調整費3.73は深夜料金帯なら1.5倍相当。
年間の電力使用量に調整費をかけると
どの程度の金額がアップするのか予想つけられると思います。

詳しくありがとうございます。
これはちょっと……ですね。
驚きのアップです。

hiroさん、新聞の裏読みみたいになってしまいました。
でも知らないでいたら防衛策も考えようがありません。
私も可能な限り対処法を考えてみたいと思っていますので。

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