きこり?

昨日の仮設住宅の現場。

伐採中!の画像

現場の立地は両サイドから木が覆いかぶさる狭い谷間。
障害となる木はきこりじゃなくても取り除かなければならない。
ロープをかけ倒れこまないように慎重に3人がかりだ。

その手前の重機は流れ込んだ土砂をかき出している。
よくみる平地と比べたら、建築するには悪条件な場所。
だから手間も時間もかかる。

そんな場所だけれど、毎日のように現場を見にくる人がいる。
避難所にいるらしいその人は、数か所を見比べているようだ。

大工の一人が、

  「ここが一番良さそうだ」って言ってたよ。

と教えてくれた。
何を見ての判断なのかまではよくわからないけれど、
完成したものを見てじゃなく、
工事中をずっと見てくれた人の言葉だからうれしい。

まったく同じ間取り、同じ仕様・仕上げの仮設住宅。
他社と比較しても、当社の場合、
どうやら一戸当たりの大工さんの手間日数は1.5倍ほどかかっている。

最初、うちの大工の仕事が遅いのかと思った。
ところが、ある程度現場が進んだ段階でその疑問は解けた。
それは、図面に表示されない施工法についてはいつも通りの施工法だからだ。
応援の大工さんもそれに倣う。

一瞬、悩んではみたがこれでいいんだと納得した。
恒久的な住宅か、応急的な住宅かで器用に手先を変える大工より、
いつも通り不器用でひたむきなままの大工でいいのだと。
いずれここに人が住まうことに変わりはないのだから。

その人が断熱などの施工が丁寧だとか、
通気下地の取り方が他の現場と違うと気付いてなくて、
ただ、私たちの自己満足なのかもしれない。
それでも、愚直なわが大工さんたちを誇りに思いたい。

岩手で家の新築・建替えのハウスメーカーなら。

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