自分的には懐かしい写真を先日見つけた。
当時ブログにも載せたと思う。

ヨーロッパの窓の自由度、可能性を知ってもらう意味で輸入した実大サンプルのサッシたち。
色を選び、格子デザインをこちらで起こして発注したものです。
元々は断熱性重視と質感からトリプルガラスの木製サッシを輸入。
その後コストとメンテナンスのことを考え樹脂も輸入するようになったのです。
樹脂窓であってもトリプルガラスは基本。
なれど・・・ 格子のデザインやカラーバリエーションの豊富さから
カラーの場合、格子を前提と考えたために、ガラス中間内に格子を入れられるペアガラスを採用した。
格子をガラス間内に収めるのが当たり前だと思い込んでいましたからね。
これで日本の窓はもっと自由になる!
くらいの気持ちだったんですけどね、間違ってました!(笑
それは狭い知識と拙い経験での判断でしかなかったのだと後に思い知ることになったのです。
先ず思い知ったのが、カラーサッシのお値段。
どの色を選んでも価格は同じだと思い込んでいた。
どの色でもカラー自体のお値段は大きく変わらないのはその通りの筈なんだけど・・・
注文する色、同じ色でも注文する度に価格が変動することがわかった。
日本では考えられないことだけど、今ならわかる。
ヨーロッパの窓色は何十色とある。
100色くらいはあるのではないかとさえ思いますね。
それを施主さんに窓色を一軒一軒自由に選んでもらい発注していたのだから・・・
今思えばおバカさんの極み(笑
ヨーロッパの窓はサイズも色も格子もできないものはないという程自由に注文できる。
それができるのは、基本全ての窓が受注生産だから。
この受注生産ということを忘れてしまっていたのです。
これが邸別となればサッシ工場側からしたら少量生産となるわけで、これが色までとなれば・・・
ムダ・端材、残材が邸別一軒ごとに発生することになり、その部分でお値段を吊り上げるわけ。
そしてもう一つ、
材料的には同価格であっても、カラーサッシの窓色が人気でよく採用されるものとニッチなカラーとなればここでもお値段は変わってしまう。人気色では残材が発生したとしても時期に使われる可能性はあるけど、滅多に採用されることのない窓色となれば在庫する意味もないから生産側では値段に転嫁せざる負えないという生産コストの仕組みだったわけ。
現在当社が白以外の窓色を5色に絞っているのはこういう痛い経験からの結果、ということになるかな。
以上、窓色が限定の5色になった内輪の話でした(笑
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