窓の奥行きを活かす!北欧風ウィンドウガーデンとスクリーン

ドレーキップ窓スクリーン半透明タイプの画像

今日と明日、「無暖房の家」シリーズ”平屋”の完成見学会です。
午前中に案内があり、その案内の前にまじまじとプランターの花やスクリーン、そしてプランターの見え方など相性をチェックしたので今日はそのことについてを。

北欧の街並みを彩る窓辺の花々

北欧の街を歩く時には様々な窓デザインをチェックしています。この時、住宅の窓辺に並ぶカラフルな花々に目を奪われてしまうのはいつものことです。その度に、

窓を楽しむ文化って、日本になぜ生まれないのだろう?
こんなに晴れやかな気分になれるのに・・・

と、感じてばかりいました。

北欧に限らずヨーロッパの国々では窓辺に花のプランターを設置する文化が根付いています。それは単に窓からの明るさや視界を取り入れるだけでなく、暮らしの質を高め、さらに街全体に活気と彩りをもたらす重要な要素だと、当たり前のことのようとに認識しているからのようです。

日本では庭に花を生けることはあっても窓に花を飾るって考える方は少ないのではないでしょうか。そこで、今回の見学会では季節のタイミングとしては良かったので、見学会場の窓辺に花を飾ってみました。もちろん花を生けたのは私ではありません。担当のコーディネーターにお願いしたのですが、こんなに見事にぴったしプランターを納めてくれるなんてほんと嬉しくなりますね。

窓奥行に収まるプランターの画像

日本では、窓辺に花を飾る習慣はそれほど一般的ではありませんよね。現在、アメリカから刺激を受け、ハンギングフラワーをモデルハウスや事務所庭に飾るようになってはいますが、窓辺については窓の奥行が必要なことからなかなかお目に入れるまでには至っていませんでした。それはなぜかというと、実は窓の構造の違いに起因しています。今日はその違いを知っていただき日本の住宅でも北欧風のウィンドウガーデニングを楽しめることを知っていただけたらと思います。

窓の構造:内付けサッシと外張り断熱が生み出す奥行き

日本の一般的な窓は、外付けサッシ主流から始まり、現在のように半外付けサッシが一般的となっています。一方、北欧では内付けサッシと呼ばれる、壁厚さの内側に窓を設置する方法が一般的です。当社の「無暖房の家」シリーズでは、北欧の住宅と同じように外張り断熱層が厚く、外壁面からのその奥行きは13cmもあります。

プランターを置ける窓奥行の画像

この奥行きこそがプランターを設置するための絶好のスペースとなります。窓下にある窓水切りがさらに外側に出ていることで窓台として機能し、このスペースが花を飾るのに理想な場所を作り出しています。このように日本の住宅でも外張り断熱と内付けサッシを組み合わせることで同様の奥行きを確保することができるのです。

ドレーキップ窓の機能性とその魅力

ドイツを中心に北欧でも普及しているドレーキップ窓は、日本のサッシメーカーでも扱うようになっているので、その多機能性は注目に値すると考えているからではないでしょうか。この窓は、内開き(Dreh)と内倒し(Kipp)という2つの開き方ができ、換気等使い勝手が非常に優れています。

スクリーンを下す前の画像

内側に開くため外にプランターがあっても干渉しません。内倒しモードであっても干渉せずスムーズに外気を取り入れることができます。この機能性の高さは北欧のように窓辺に花を飾るのに相性は抜群なのです。

自社開発したドレーキップ窓用スクリーンの特徴

ドレーキップ窓の普及に伴い私たちは日本の気候に合わせたドレーキップ窓スクリーンを開発しました。開発したというよりドイツや北欧にあるのだから同じように自社で作るようになった。簡単に言えば、まねっこしたということですね(笑

上下2カ所スクリーンで視界を切り取るの画像

当社が自社製作しているスクリーンは、窓の開閉方法に合わせて構成されており、内開きモードでも内倒しモードでも問題なく使用できます。

写真を見ても分かるように、窓上部も下部も好きな範囲だけ開けられます。これまでの一般のカーテンや窓スクリーンは壁に取り付けられるので上が開けられるものってないはずです。

窓の奥行きを生かしたプランター設置とスクリーン

窓の奥行きを活かして、プランターを設置する際にはいくつかのポイントがあります。まずプランターのサイズを窓の幅や奥行きに合わせて選ぶことが重要です。北欧では、窓の幅に合わせた細長いプランターが一般的ですが、日本でもプランター幅の組み合わせでこのように窓をしっかり埋め尽くすことが出来ています。

室内から見たテラス窓のプランターの画像

また、水やりの管理のしやすさを考慮すると、水受け皿付きのプランターが理想的です。排水孔から流れ出る水をアルミの水切りが受け止め、雨と同じように外に排出します。季節に合わせた花を選べば欧米のように一年を通じて窓辺を彩ることが可能です。ですが、岩手の冬ならプランターを室内に移して楽しむということになるでしょうか。

日本の住宅に取り入れるために

日本の住宅にこのスタイルを取り入れるためのポイントとしては、まず新築を計画した段階からうち付けサッシと外張り断熱を検討してみてください。既存の住宅でも、修二に内側に設置するタイプの窓に変更することで、ある程度の奥行きを確保することが可能です。

その上で、窓下水切りの奥行サイズを検討してください。壁の奥行を水切の出幅を加えて奥行を確保することはお勧めできません。何事にも適切なサイズというものがあることを忘れないでください。

ドレーキップ窓スクリーン半透明タイプの画像

写真はドレーキップ窓スクリーンは半透明タイプ
足元に陽を受け華やいでいる花が視界に入るだけで、日々のモチベーションが上がるような気がしませんか。

 

ドレーキップ窓スクリーン遮光タイプの画像

こちらのスクリーンは遮光タイプ

近隣からの視界を遮り、観たい花々と青い空だけを暮らしに取り入れる。

今回の見学会では、そんな暮らしかたが日本でもできるんだ!ってことだけでも知って貰えたら嬉しいですね。