住宅の窓で、騒音が変わる。

ドレーキップ窓内倒しの画像

昨年のいつ頃だったか・・・

運転代行で自宅に帰った折、

実は先日クレームがあったのです。

と、ドライバーさんから話があった。

随伴車両がいつも手前の方に停めるのでその脇のお宅からではないか、
とのことだった。

確かに・・・
随伴車両が停車し、ドライバーさんが降車してドアを閉める際の、
ガシャ! という音を改めて意識して聴いてみると、確かに気にかかる。
そこで、毎回迷惑かけていたことを知り、それからはドライバーさんが変わっても、
随伴車を手招きして自ら誘導するようになった。

よく考えると、私が周囲に対して無頓着だった。
自分の家では車のドアを開け閉めする音はほとんど聞こえない。
だからと言って、同じように他の家も聴こえないだろうとの考えは、
それが新築したばかりの家であったとしても、配慮が足りな過ぎた。

仕事柄、工事中の現場で周囲の家に工事騒音で迷惑をかけている。
古い家でサッシがアルミの一重だとかなりの騒音だと思う。
同じ新築だとしても、断熱が違えば暖かさが違うように、
構造・サッシの防音性能が違えば音漏れも違うのは解っていたはずなのに。。

我ながら、アホだ。

日本の住宅の窓はヨーロッパとは段違いに断熱性に限らず防音性も劣る。
日本の現状を忘れ、普段使いのヨーロッパの窓に慣れすぎていたのかもしれない。

日本の住宅街が、屋外の音を気にせず暮らせるようになるには何年かかるだろう?
かかるとして、100年か200年か・・・
もしかして永久にそんな暮らしにはならない?
なんてことは考えたくないけど。

家庭内での音もそう。
古くなった冷蔵庫の音が騒音に感じたこともある。
テレビの音量がイルカのような聴力を持つ家人には気になるらしい。
我が家にはないので気にしようがないが、
事務所で使っているルームエアコンの送風音は気にかかる。

1階の天井の上、2階床の音は普通状態ではまったく気にならないが、
時々ドン!みたいな音がした時は気にはなる。

家の中で反響する人の声、漆喰仕上げの壁だと反響しにくい。
これは先日、見学して頂いた方からの言葉で改めて思い出した。
仕事上の経験からわかっていながら、最近それほど伝えることはなくなっていた。

性能って、、100の言葉でも体感できないものだから。。

今日も完成している住宅の窓を開けるまで、
すぐ傍の駐車スペースの凍った路面をガリガリこする音が結構響いていたことに
まったくと言って気付かなかった。
見学されていたお客様自ら気付かれた。

再度窓を閉めてみると、
ガラス向こうに映る作業は変わらないのに、全くの無音。
耳を澄ませても聴こえなかった。

窓ってすごいわ。

結露が無くなるだけじゃない、

熱を逃がすのも採り入れるのも窓、

屋外の音を騒音にしてしまうのも静けさに変えるも窓、

暮らしって・・・

窓次第で大きく変えられるのだ。

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