我が家には屋根裏部屋がある。
天井高は棟に沿って一番高いところで2,2mあるが、
その両側は屋根面なので斜めに天井は下っている。
この傾斜部分に天窓(1,2×1,2m)が一つ。
壁にトイレに付けるほどの小さな窓はあるが、
採光にはほとんど寄与しない単なる通気窓でしかない。
床は値段の安いループカーペット貼りだが、
アメリカのふかふかのクッションを真似て、下地は輸入したフェルト。
確かフェルトの方がカーペットより値段は高かったような。。
だから座り心地と寝心地だけはいい。
この空間って、建てた当初は特別に目的を持たず、
屋根裏部屋に対するちょっとした憧れのまま、
まあ、子どもたちの従弟や友達が泊まるにはいいだろう、
くらいの軽い気持ちで設けた空間。
だから、誰かが泊まる時以外はずっと使っていなかった。
そこを何気にここ2年程前から、
朝のストレッチ場所として利用している。
床に腰を下ろして動いているか、
他は大の字になって一息つくか、
くらいなので天井の低さはむしろ丁度いい。
床に仰向けになると、いつもの定位置からだと
天窓までの距離は2mほど。
天窓越しに見える空で、その日の天候の気配だけはわかる。
一般に天窓からよく星空を観るというイメージはあるが、
実際は見えないと言っていい。(ガラス際なら別だが・・)
天窓越しにボーっと空を見ている時に、
タイミングよく飛行機が横切ろうもんなら、
今日はいい事ありそう♪
などと、ひとりラッキーな気分にもなれてしまう。
天窓の通気口部分を開けていれば、
季節と時間帯が合えば、数種類の鳥の鳴き声だって聞きとれる。
そんな気付きが一つ一つ重なり、積み重なってくると、
場所と時間の小さな偶然も楽しめていて、
いつしかここが、私には一番居心地のいい場所になっていた。
この部屋には一切何も置いていない。
空間に一切、物がないってのもいいもんだ、
と改めて知ることもできた。
本来何も目的も持たず、無駄なだけの贅沢部屋。
それが今では、私の贅沢な時間を過ごす大切な場所なのだ。
無駄な空間って本当はいったいどんな空間なんだろう。
この仕事をしていながら、今更のように考えさせられる。
それにしても、
小屋裏部屋で過ごすあの感覚って、、
何もない野っ原にただ寝そべり、空を仰いでいた
子どもの頃のあの感覚と似たようなもの?
でしかないのかもしれませんけど^^;
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そうそう。その通り!
我が家でも屋上へ通じるロフトが子どもたちのお気に入り。
気付けば行ってマンガを読んでいます。
猫も気付けば行っています。垂直のままのロフトの梯子を器用に上って・・・・・・。
子どもも猫も行きやすいところより、
ちょっと不便でも狭いところが好きだったりしますからね。
ちなみに私は子どもの頃って、押入れが大好きでした。
隠れたつもりが、気持ちいいからそのまま寝入ってる、
なんてしょっちゅうでしたから^^;
私もしばらく押入れで寝たことがあります。
部屋も広くなって,いつでも暗くていいことだらけのようですが,今考えると,湿度面で問題ありそうです。
確かにけっこうカビくさかった。
でも気持ち良かった(笑)
ちょっと大きくなると、押入れって上段に入るんですよね。
あれはベットへの憧れか、単に高い所が好きだっただけ..: