岩手の住宅業界に身を置き始めてから・・・

暖かい家にしようと断熱材を入れたのに寒い家。それで壁の中は結露。
すきま風を無くせば家は暖かくなると、
住宅を高気密化してみれば室内の結露は増え洗濯物の室内干しが悪者に。
外張り断熱で性能は高くなったが、窓の性能は低いまま。
ガラスが結露しなくなると、
ガラスを2枚にしたけど結露する。
樹脂サッシにしたら結露しなかったが、
それは室内が乾燥しているに過ぎず。
加湿したら結露する。
結露を抑えらるからと換気すれば寒くなる。
温度を保てば暖房費は増える。
トリプルガラスで断熱性は上がっても、
アルミスペーサーで結露リスクは残る。
樹脂スペーサーになったら、
サッシと躯体の取り合い内部の結露リスクが見えてしまった。
とまあ、これまで暖かい家づくりへの道のりってこんな感じだったのではないかなあ。
日本の住宅が欧米の住宅から20~30年遅れていることを知るところとなり・・
アメリカ住宅の素材と合わせて技術を、その後ドイツや北欧住宅が持つ防犯性や耐久性、メンテナンスについてのノウハウを輸入し独自にアレンジもしてきたけれど、世界には当たり前にあるのを知りながら手に入れらないものはまだまだたくさんあって・・・

ただ私のなかでは、
優先すべきは、見えないけれど心地いい家。
次に、暮らし続けてコスパの高い家。
最後に、見て触れて楽しくなる家、かな。
どれも甲乙つけ難いですけどね。
会社の断熱改修で、隙間だらけの窓から、アルミスペーサーのペアガラスサッシに変わったこの冬、湿度低いのに、窓枠は結露しまくりでした。中庭に面した部屋は結露しなかったようですが、私の職場は、窓際に置いたティッシュボックスが濡れて使えないほどの酷さでした。窓際の役席が、せっせと毎朝結露拭き取っていたようです。
きっと、お家でもそうやって、毎朝結露拭き取っているんだろうなあと、思ってしまったのでした。
テッシュボックスが濡れて使えない結露ってリアルですね。もしかしたらスペーサーだけでなくサッシ枠もアルミではないでしょうか?
そうです。フレームもアルミです。
中央部分がfix、両サイドがスライドするタイプです。
アルミ枠にアルミスペーサーにスライドタイプですと、ペアガラス部分では省エネかもしれませんけど、対結露となると殆ど効果はないかもしれません。
しかも、昔ながらの温水?蒸気?循環型のパネル暖房から、エアコン暖房に変わり、暖かさの質の違い、実感しています。
空気を暖めるより、住宅内の暖かくなった壁床天井から暖まれたらいいですよね。