昨日は日帰り出張。
大手メーカーさんの方たちにこれからの可能性について相談。
というか直談判のような形にはなってしまったけど現状では対応できないとの丁寧な回答に、
想定内ではあったけど、こういうレベルのことを考えてる人間がいるということだけは伝わったのではないかと(笑
でも良い勉強もさせてもらいました。
有難いことにガラスの断熱性能シュミレーションをしていてくれて、その資料を見ると、現状のトリプルガラス厚さ42mmをそのままにクワトロ(4層)ガラスにすると断熱性能はどれほどになると思いますか?
複層ガラス枚数が多ければ窓の断熱性能は高くなる?の誤解
シュミレーション結果は、逆にクワトロ4層ガラスの方がトリプル3層ガラスよりも断熱性能は落ちる。
それも2割も・・
プラス日射取得率、可視光透過率も1割弱下がるし・・
何も良いことがないじゃないの!?
という結果を知ることになりました(笑
それじゃあ、日本では未開のトリプルガラス領域となる
窓の断熱性能アップできるトリプルガラス層厚48mmの可能性はどうか。
これは18mmのガラススペーサーにしなければならず、それは扱っていないので対応できないとのこと。
5年程前に確認していて解っていたことだけど、もしかしたら現在なら・・・と敢えて訊いてみたまででしたので、やはりかあ!て感じかな。
今後の可能性についても訊いてみると、現状では全くないとのこと。
世の中にそういう機運があるようならそこから検討するかもしれないけれど、トリプルガラスの消費量さえも数パーセントの現状ではむしろトリプルガラスが普及してもらわないとその上は考えられないとのことらしい。
確かに。
トリプルガラス市場が生まれたてのレベルなのに、その先の市場には投資価値なしとの判断は妥当でしょうね(笑
市場を作る前に、生活を創るほうが先と考えるのは甘いということかな。
だからこそ、日本の住宅性能特に窓の断熱性能は、アメリカから20年、ヨーロッパ北欧から30年以上遅れをとってきたとも言えると思うんだよね、私は。
サッシ工場はドイツには7千工場、トルコには1万工場あるという。
そのまま人口比で計算すると岩手県には100を超えるサッシ工場がなければならない計算になる。
その地域にあった窓を作れるしくみがヨーロッパにはあるわけで、そのしくみの違いが変わらない限り難しいことなのかもしれません。
今日改めて古い資料など見直していて、
そっかあ!
と腑に落ちた。
4層ガラスはクリプトンガス限定!
で考えなきゃならないもののようです。
3層ガラスならアルゴンガス、4層ガラスならクリプトンガスで。
だったのですよ。
アルゴン、クリプトンそれそれの断熱特性によるもののよう。
クリプトンガス4層ガラスなら、現状の倍ほどの最大Ug=0.3前後までは狙えそうですからね。個人的には0.4前後でも充分かと思ってますけど。
サッシ枠をチェックしてみて、ガラス厚最大58mmまで狙えるのだけれど・・
どうもそこまであっても中途半端なようで。私がわかってないだけかもしれませんが。
いずれ現状では3層ガラスであれ4層ガラスであれ、将来の柔軟さを考えると厚さ48mmに絞った方が良さげのようです。
第一ルートは断念せざる負えないので次は第2ルートでの可能性を。それでダメなら第3ルートへ。
それでダメなら・・ またヨーロッパから何十年と遅れることになるかもですね。
なんて、弱気な気分になっているところに、施主さんからのリアル動画が♪
ありがとうございました!
お陰で元気が出ましたよ。
この動画にほっこり。
🔥とお話ししてるような…こういう施主さんからのリアル報告が私たちには一番の励みになるかな^ ^ pic.twitter.com/XnnCzad56L— oyakata (@ooyakata11) January 26, 2024
この子たちに、
のびのび暮らせる家、やさしく包み込んでくれる窓を届けないとね。
先日親方事務所の階段のところにあるお客様からの一言!
全部読ませて頂きまたまた感激して帰って来ました。 あれは今日一日の活力になりますね~!
はい、エナジードリンクならぬ毎日の活力!エナジーメッセージですね。